こんにちは
2ndスクールオンライン教室長の
奥田みほです。
中学受験塾に通っているお子様の保護者の方にお聞きします。
お子様はマンスリーテストと組分けテスト、どちらの点数が良いですか?
数多くの中学受験生を見てきた中で、やはりマンスリーテストの方が得点できるお子様がほとんどです。
マンスリーテストは出題範囲が決まっています。 一方で、組分けテストは範囲が広いため、対策しようがないと考えておられる親御さまが多いようですね。
しかし、マンスリーテストではあまり奮わないのに、組分けテストとなると俄然高得点を叩き出す子がいるのも事実です。
入試本番を考えると、組分けテストでしっかり得点できるほうが「実力がある」ということになります。
実力がある子たちはいわゆる「地頭がいい子」だからでしょうか?
いいえ、そうではありません。
地頭の良し悪しは関係ないです。
組分けテストでも正しく対策をすれば、どんなお子様でも得点アップすることが可能です。
マンスリーはまあまあできるのに、組分けとなると壊滅的になってしまうのは勉強量が足りないから…
ではありません。
勉強量ではなく「体験」が足りないのです。
AさんとBさんが公園を出発し、図書館との間を1往復します。
Aさんは一定の速さで往復しました。
BさんはAさんが出発して何分か遅れて出発し、Aさんの2倍の速さで…
例えば、このような往復の旅人算(出会い算)問題を解く場合
・公園と図書館との距離
・Aさんが出発し歩く様子
・Bさんが遅れて出発する様子
3つを頭の中で描いてスラスラ解ける子もいれば、文章題の文字を一生懸命読むだけで手が止まってしまう子もいます。
つまり
・文字を読んでそれを実体験に照らし合わせてイメージできるか
・それとも習った解法に沿って解くだけなのか
という違いが、得点できるか否かの分かれ道です。
(ダイヤグラムを書いて解くことも…)
実体験が無くても、教室で習ったのとほぼ同じ問題であれば正答できます。
しかし、実体験に紐づいた根本的な理解がなく、基本的な解法をいくつか丸暗記しているに過ぎません。
ですから、分かっている数や、求めたい数が入れ替わった途端にミスをしたり、そもそもどのように解いたら良いのか混乱してしまいます。
その結果、文章題に出てくる数字をなんとなく組み合わせて、間違った式を立ててしまうのです。
これが、範囲が決まっていないテストで得点できない原因です。
お子様の答案を見ていて
「なんでこんな式立ててるの!?」
(理解できない、、、)
なんて思ったことありますよね
組分けテストでなかなか得点できない子は体験が足りない。
ではどうしたら良いのでしょう。
足りない体験は、体験して補えば良いのです。
ただし、一点だけ注意して欲しいことがあります。
体験がないままに取り組むテキストやテストは、机上サイズにまとめられた薄っぺらいもの(=役に立たないもの)に過ぎないと自覚しましょう。
体験を通して知識・経験として獲得できているからこそ、テキストやテストという紙に書かれた文字を読んでそれを頭の中に再現できるのです。
体験がなければただの文字の羅列に過ぎません。それを一生懸命読み、丸暗記しても生きた知識にはなり得ません。
組分けテスト対策の基本は、この2つです。
・テキストの問題やテストでわからないことがあったら、わからないままにしない。
・わからないこと。気にかかったことはその都度、日常生活における身近な体験とつなげてみる。
具体的に見ていきましょう。
▶︎速さと時間
公園で走り回った経験(=遠くまで行くには時間がかかる)を、距離と時間につなげて考えます。
▶︎植木算
ノートの表紙を枠に沿ってシールで飾り付けてみましょう。シールは何枚必要でしょうか。
▶︎植木算(池のまわり)
ホールケーキのイチゴの間にローソクを立てるとしたら、何本のローソクが必要でしょうか。
▶︎牛が移動できる距離・扇形の面積
犬の散歩をしたときに、公園のベンチにリードをくくりつけたことはありませんか。リードがぴんと張った状態で犬が動くとしたら、どんな軌跡を描くでしょう。
ただやみくもに体験すればよいのではありません。
(1)体験する
(2)その体験が、テキストやテスト問題とつながり、体験が経験に、そして知識となる
この2つのプロセスが必要です。
特に(2)が重要です。
目の前にある組分けテストの問題と身近な体験をつなげるためには、親御さまのお子様に対する「適切なアプローチ」が必須です。
その「適切なアプローチ」とはどのようなものか、具体的に後編でご紹介します。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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