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伸びしろがある子に育てたい!
こんにちは
2ndスクールオンライン 教室長の
奥田みほです。
中学受験を題材とした人気ドラマで、小学生が同じ塾に通う友だちに「◯◯は、伸びしろしかないじゃん!」と泣きながら叫ぶシーンがあります。
「伸びしろがある」…未来を見通す素敵な褒め言葉です。自分の子どもには、伸びしろがある子に育って欲しいものです。
ではいったい、伸びしろがある とはどういうことなのでしょう?我が子の伸びしろを大きく広げるために、親ができることは何でしょう。
伸びしろがある子とは
塾講師として、たくさんの子どもたちに関わっていると、やはり「あ、この子は伸びしろが大きいな」と感じる子はいます。その子たちには、あることが共通しています。
それは、自分の意思をもって学びに取り組んでいることです。塾で学ぶことが楽しくて難しい問題にあたると「よーし解いてやる!」と闘志を燃やし果敢にチャレンジします。
ときには友だち同士で競争し、解けたときに「あ、そうか」となんともいえない輝かしい笑顔を見せてくれる子たちです。
うちの子は自分の意思どころか、そもそも勉強が嫌いだし、親にやらされている感がたっぷり。うちの子にはやはり伸びしろなんてまったくないわ… と大きなため息をつかれた方も多いのではないでしょうか。
親に言われるがままに、仕方なく塾に通っている子、友だちが通っているからという理由だけでなんとなく通っている子、5年生の夏くらいまでは、そういう子の方が圧倒的に多いですね。残念ながらその子たちにはまだ伸びしろはありません。
はい…”まだ”ありません と書きました。いまはなくてもできますよ、絶対に。そして確実に伸びます。
伸びしろは、あるorないでなく、作るものなのです。伸びしろを作るには、大人の適切なかかわりが不可欠。ご家庭においては親御さんが、塾においては私たち塾講師が、すなわち周りの大人たちが、子どもたちの伸びしろが大きくなるような環境を整えてあげる。そういうものです。
では、子どもの伸びしろが大きくなるような環境とは?私たち大人はいったいどのようにしたらよいのでしょうか。
子どもの伸びしろを作り大きくするために必要な大人のアプローチは、たった二つです。
1つ目は、他の子と比べないこと。
2つ目は、命令語・否定語を使わないことです。
他の子と比べない
うちの子は勉強が嫌いみたい と言うとき、我が子と他の子を比べていませんか?
- ◯◯さんは、毎日5時間勉強しているんですって!(それに比べてうちの子はゲームと動画視聴ばかり)
- ◯◯くんはαクラスの常連なの。(うちの子はいつもベット中位)
だから うちの子は勉強が嫌いみたい と。
子どもの顔や背丈がそれぞれ違うように、学びに対する取り組みや知識取得のプロセスは千差万別、ひとりひとりまったく違うのです。ですから比べる対象にはなりえません。
他の子と比べるのではなく、いま 目の前の お子様を見つめましょう。
もし比べるのならば、お子様の過去と比べてみてください。入塾したばかりの頃、お子様はどんな様子でした?初めて受けたテストはどうでした?いまと比べて…どうでしょう?
命令語・否定語を使わない
「~しなさい」という言い方を止めましょう。
- 宿題をやりなさい。
- お夕飯を食べなさい。
- お風呂に入りなさい。
- もう寝なさい。
- ところで宿題はやったの?! いますぐやりなさい!!
果たして、1日に何回「〜しなさい」という言葉を発しているでしょう。人にこんなにたくさん「〜しなさい」を言われたら…どうでしょうか
私だったらやりたくなくなります。やらなくてはいけないことなのは、お子様はちゃんとわかっています。それを命令されると、やらなくてはいけないとわかっていても敢えてそれをやらなくなるのです。やらないということを自発的に選択するのです。
「〜させる」という言い方を控えましょう。
保護者カウンセリングで「勉強させる」「模試を受けさせる」など「〜させる」という言葉を頻繁に耳にします。でもちょっと待ってください。「勉強させる」「模試を受けさせる」の主語は何でしょう?「私(親)が」ですよね。でも勉強するのはお子様ですよ。模試を受けるのもお子様です。
そしてその「〜させる」には「〜させないとダメ」というニュアンスが含まれています。ある意味、これは否定語のうちのひとつなのですね。
親御さまがお子様を大切に思い、お子様のために良い方法を常に考えていることは理解できますし、共感できますが、「〜させないとダメ」という気持ちのベクトルがお子様に向けられることで、お子様を非常に窮屈な環境に押し込めることになってしまいます。これが”やらされている感たっぷり”の原因です。
つまり、これらの逆を実践すれば、伸びしろがある子に育っていくのです。
- 宿題をやりなさい。
↓ - 今日も宿題があるんでしょう? すごいよね、こんなにたくさん。えらいえらい。
- お風呂に入りなさい。
↓ - お風呂沸いてるよー。いま入ってくれるとお母さんは助かりまーす。間を開けずに全員入ってくれるとガス代の節約になるのよ〜
- ところで宿題はやったの?! いますぐやりなさい!!
↓ - そろそろ消灯でーす! 宿題できた人、手をあげて〜 あれ? まだ? どうするいまやる?明日の朝にする?
- 「勉強させる」(勉強させないとダメという思考)
↓ - お子様が勉強する ということが望ましいと思っている。それはなぜかを考えてみる。それをお子様へ伝えるための言葉にする。
- 「模試を受けさせる」(模試を受けさせないとダメという思考)
↓ - お子様に模試を受けてほしいと考えている。それはなぜか。その理由を親御さまの考えとしてお子様へ伝えるための言葉にする。
いまから ここから
いかがでしょうか。
いまから、ここからです。親御さまがお子様に対するアプローチをちょっと変えるだけで、お子様が次第に、そして大きく変わってきます。
なぜならば、中学受験期のお子様は、日々心と身体がぐんぐん成長しているからです。親御さまのちょっとした変化が、お子様の心と身体に大きな変化をもたらし、安心できる居場所=家庭を拠点にして少しずつ外へ外へと向かいます。思春期に差し掛かる直前のこの時期だからこそ、親御さまと程よい距離で関わりつつ、塾の友だちとの対話を通して志望校を意識し、友だちと切磋琢磨して自分の意思で学びを深めていかれるのです。
伸びしろのある子に育つには、他の子と比べない 命令語、否定語を使わない。是非今日から実践しましょう。
お読みいただきましてありがとうございます。
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