こんにちは
2ndスクールオンライン 教室長の奥田みほです。
「中学受験生は、1日8時間以上勉強している」
この言葉を聞いて、どのように感じましたか?
「え⁈ うちの子、そんなに勉強できていない!どうしよう!」
と、不安にさせてしまったらごめんなさい。
今回のブログでは、
「中学受験生は、1日8時間以上勉強している」
のは本当か、その真実に迫ります!
6年生保護者だけでなく、中学受験に取り組む全ての学年に役立つ内容となっています。どうぞ最後までご覧ください!
本当に小学生が1日8時間も勉強できるのでしょうか…?
その答えは、半分イエス、半分ノーです。
詳しく解説していきましょう。
まず、半分イエスの部分。
実際に、中学受験生で1日8時間勉強しているお子さんは、たくさんいます。9〜10時間勉強しているお子さんもいます。
ただし、(ここからが半分ノーの解説です)
勉強部屋にこもり、親御さんがお子さんの側で仁王立ちになって8時間の勉強を監視しているわけではありません。
(1日8時間というと、そんな様子を想像しませんでしたか? 笑)
多くの場合、6年生の秋以降は
このような感じです。
塾にいる時間も学習時間にカウントします。また、適度な休憩を入れながら学習を進めるからこそ継続できるので、その休憩時間も学習時間にカウントします。
また、「6年生の秋以降は」と書きましたとおり、低学年から中学受験塾に入ってからずっと4〜8時間の勉強をキープしているわけではありません。
低学年から入塾し、長い通塾期間を経て、6年生の秋頃になったら
【おのずと自ら1日あたり4〜8時間の学習に取り組むようになる】
というのが真実であり、理想です。
**【おのずと自ら】**が重要なポイントです。
お子さんはいま、自ら進んで学習に取り組んでいますか?
もし、親御さんがつきっきりで、
「これが終わったらゲームしていいから」
と、目の前にご褒美を提示しなくては学習できない状況だったとしたら、6年生の2月本番まで走り抜くことは難しいかもしれません。
親御さんのお子さんへのアプローチを変えて、お子さんの『学習に対する意識』の改革が必要です。
最近、首都圏では小学1年生から大手中学受験塾に通う方が増えています。
低学年から通う場合は6年間、4年生からの通塾でも3年間も中学受験塾で授業を受けて、家庭学習に取り組むのです。
この長い期間に、毎日「勉強しなさい!」と言い続ける親御さんは辛いですよね。言われ続けるお子さんはもっと辛いです。
こんな状況を続けると、親御さんは
「うちの子はダメな子」
という意識が強くなり、そしてお子さんは間違いなく
「自分は勉強ができない」
と思い込み、勉強が嫌いになります。
こんな心持ちで入試日を迎えて合格しても……
「大嫌いな受験勉強がやっと終わった!!」
と、開放感のあまりゲームにのめり込み、春休み中に昼夜逆転生活になってしまい、私立中学新学期の登校が難しくなってしまうことがあります。
また、「入試までの我慢だから!」とハッパをかけられて頑張ってきたのに、
「入学後も勉強をしなくてはいけないなんて!話が違うよ!」
と絶望して登校を渋るようになることも。
実際に、中学受験を経て私立中学に入学後、中1のゴールデンウィーク明けに中途退学するケースは少なくありません。
「入学した私立中学に合わなかった」
「繰り上げ合格だったから勉強についていけなかった」
という理由をよく耳にしますが、私は中1生が中途退学するのは、中学受験に取り組む3〜6年間の、家庭における学習環境にも原因があると考えます。
中学受験塾に通っていると、目の前の宿題やテストをこなしていくことに精一杯になります。
復習に取り組む家庭学習では、親御さんは
「復習なんだから、すぐ解けてすべて正答」
という意識で、
「どうしてできないの?!」
とお子さんを責めたくなります。
なかなか習得できない単元があると、Web解説動画をお子さんに見せたり、さまざまな問題集を買ってきたり……。
これは、もうおなかいっぱいで食べられないと言っている子どもの口に、無理やり食事を押し込むのと同じです。
中学受験の内容は、そんなに簡単にわかってすぐ習得できるような内容ばかりではないのです。
それに小学生ですから、「覚えた」「解けた」としても、数週間後に忘れてしまうこともよくあります。
6年生の秋に【おのずと自ら1日8時間学習】できるようになるために大切なことは、そのずっと手前から、各学年に応じた取り組む姿勢があるということを知り、それを実践することです。
このように、長い時間をかけて、少しずつ少しずつ「難問に果敢に挑戦する中学受験生」が育っていくのです。
低学年のときは、塾に通い家庭学習に取り組んでいることを褒めます。
そして、机上の学習よりも、図書館や科学館へ行って知識に触れたり、旅行先で自然とふれあいさまざまな体験をすることのほうが重要です。
4年生以降は、「勉強らしい学習」の比率が高くなっていきますが、塾に通い家庭学習に取り組んでいることを第一に褒めるのは変わりません。
存分に褒めてあげましょう。
そして「できた」「できなかった」という結果ばかりに注目していてはいけません。
「できなかった問題に価値がある」と言われているとおり、取り組みのプロセスに注目し、できなかった問題があったら、それが「学びのチャンス」だと捉えるのです。
このような順番で問いかけて、励ましながら家庭学習を進めます。
もしお子さんが6年生だったとしても、いまからでも遅くありません。
まず親御さん自身の、受験に対する意識改革をしましょう。
6年生の親御さんがすべきことは、たった3つです。
これらのお子さんの生活を、笑顔で支えられるのは、親御さんだけなのです。
いかがでしたでしょうか。
中学受験において、お子さんが「おのずと自ら」学習に取り組むようになるためには、親御さんの関わり方がとても重要です。
結果だけでなく、プロセスやお子さんの気持ちに寄り添い、長い目で見てサポートしてあげてください。
特に6年生の親御さんへ、2月1日まであと83日です。
「泣いても笑っても、あと83日」
だったら、親御さんこそ笑って83日を過ごしましょう。
もし、「わかってはいるけど、とても笑顔なんて無理…」と感じたら、それは親御さんが疲れすぎているのです。
いま親御さんが毎日取り組んでいることを、一旦棚卸ししてみましょう。
に分類します。
親御さんでなくてもできることは、極力周りの人に助けてもらいましょう。
例えば、塾の送迎、食事の作り置き、掃除、洗濯…短期的にアウトソーシングしてもよいのではないでしょうか。
「受験はメンタルが9割」です。
そしてお子さんのメンタルは、親御さんのメンタルに連動します。
お子さんが入試本番で、最大限の集中力を発揮するためには、親御さんがいつも笑顔でいることが一番です!
あと83日。親御さんがにこにこ笑顔でいられる方法を、全力で検討しましょう。
お子さんにとって、親御さんにとって、ご家族全員にとって、この中学受験が良きイベントとなることを、心より願っています。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
私にできることが、少しでも皆さまのお役に立てたらと、精一杯心を込めて書きました。
私は、中学受験がお子さんにとって、
「あの時、本当に一生懸命勉強したなぁ」
と思える経験となれば、そのお子さんの一生を支える、大きな「自己信頼の土台」となると信じています。
このブログの感想やお子様に関するモヤモヤ、お悩みなどをお聞かせください。
2ndスクールオンラインは、中学受験における親子のポジティブメンタルに注目したオンライン個人指導塾です。
学年途中での転塾は原則的に勧めません。
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