こんにちは
2ndスクールオンライン 教室長の奥田みほです。
中学受験を目指す家庭にとって、塾や教育ブログなどでよく目にするテーマに
「中学受験に向いている子、向いていない子」
という言葉があります。このフレーズは一見、子ども一人ひとりの特性や資質を分析しているように見えますが、私はこの考え方には疑問を感じます。
本当に「向いている子、向いていない子」だけの問題なのでしょうか?
確かに、中学受験にはある程度の集中力や忍耐力が必要です。
しかし、それ以上に大切なのは、子どもを支える家庭環境です。実際に「中学受験に向いているかどうか」を左右する要因の多くは、子どもの性格や能力ではなく、家庭の習慣や親の関わり方にあると私は考えています。
この記事では、「向いている子、向いていない子」という視点から少し離れ、「向いている家庭、向いていない家庭」という観点で、中学受験の成功に必要な環境について考えてみたいと思います。
お子さんは、帰宅してすぐまず何をしますか?
もし最初にテレビのリモコンに手を伸ばすような習慣がついているなら、それは要注意です。
テレビや動画が常に流れている環境では、集中力を育むのが難しくなります。
「映像から次々と刺激を受ける」状態が当たり前になると、勉強に必要な「じっくり考える」時間が確保できなくなるからです。
「早くしなさい」
「宿題やったの?」
このような会話が中心になっていませんか?
子どもに何かをさせるための言葉が日常会話の大部分を占めると、親子間のコミュニケーションが希薄になりがちです。
それでは、子どもが自ら考える力や学びに向き合う姿勢を育むのは難しいでしょう。
読書や新聞を読む習慣がない家庭では、子どもも
「自分で調べる」
「考える」
という習慣が身につきにくくなります。
親子ともにスマホや動画の視聴時間が長くなると、「分からないことを、ある程度時間をかけてじっくり調べる」という行動が取れなくなることも。
こうした状況に陥る原因の一つは、親御さんが忙しすぎることです。
仕事に加えて家事、お子さんの習い事の送り迎えなどで時間に追われると、つい片手間でお子さんに関わることになりがちです。
その結果、以下のような状況が生まれます。
では、どうすれば「中学受験に向いた家庭」をつくれるのでしょうか?
特別なことをする必要はありません。以下のポイントを意識するだけで、家庭の環境が大きく変わります。
忙しい日々の中で、親子がゆっくり話す時間を確保するのは難しいかもしれません。
しかし、たった15分でもよいので、家事や仕事の手を止めてお子さんと向き合ってみましょう。たとえば、次のようなテーマで会話してみてください。
詰問するような口調にならないように。
あくまでも、話し手はお子さん、親御さんは聴き役に徹します。
こうした会話は、お子さんが
「なぜだろう?」
と考える習慣を育むきっかけになります。
忙しさを軽減するために、家事や掃除を適宜アウトソーシングするのも一つの方法です。
例えば、週に一度だけでも掃除代行を頼む、夕食をまとめて作り置きするなどの工夫で、お母様自身のリラックスタイムを確保することができます。
親が子どもに「読書しなさい」というのではなく、まず親自身が本を読む姿を見せることが大切です。週末には親子で図書館に行き、興味のある本を探してみるのも良いですね。
中学受験は単に志望校合格を目指すだけの試練ではありません。
その過程で培われるのは、一生役立つ学びの習慣です。
たとえば、以下のようなスキルが身につきます。
こうした習慣を身につけた子どもたちは、社会に出ても
「学ぶことが楽しい」
「知識を増やすのが嬉しい」
と感じながら成長していきます。それは中学受験を通じて、ご家庭にて親御さんとお子さんとが一緒に作り上げた「学びの土台」によるものです。
中学受験は、お子さん一人だけの挑戦ではありません。家庭全体がお子さんを支えることで、初めてその努力が実を結びます。
「向いている子、向いていない子」
という視点だけで判断するのではなく、「向いている家庭」をつくるための一歩を、ぜひ今日から始めてみてください。
そして、その過程で培われる「一生の学び習慣」は、中学受験を超えて、お子さんの未来を豊かにしてくれる財産になることでしょう。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
私にできることが、少しでも皆さまのお役に立てたらと、精一杯心を込めて書きました。
私は、中学受験がお子さんにとって、
「あの時、本当に一生懸命勉強したなぁ」
と思える経験となれば、そのお子さんの一生を支える、大きな「自己信頼の土台」となると信じています。
このブログの感想やお子様に関するモヤモヤ、お悩みなどをお聞かせください。
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