こんにちは
2ndスクールオンライン 教室長の奥田みほです。
中学受験を控えた6年生保護者の皆さま、2024年2月1日まであと145日となりました。
この期間にいったい何をしたらよいのか、ドキドキしたりイライラしたりの連続かと、お気持ちお察しします。
模試の結果が出たときに、気になるのがその問題の正答率です。
正答率の高い問題を復習して知識を定着させる方法として、解き直しノートを作るということがあります。
間違った問題をまとめた解き直しノートを作ることは、多くの保護者が取り組む作業の一つといえるでしょう。
ネット上にはその作り方や効果的な使い方が数多く掲載されており、保護者の関心も非常に高いと感じます。
今回は、
模試受験後の「解き直しノート」について解説します。
6年生保護者の皆さまはもちろんのこと、中学受験に取り組むすべての学年の保護者の皆さまにお読みいただきたい内容です。
ぜひ、最後までご覧ください。
単刀直入に申し上げます。
中学受験に「解き直しノート」は不要です!
その理由は2つあります。
1. 保護者側の理由
解き直しノートの制作は、想像以上に時間と手間がかかります。
その時間を、お子さんとのコミュニケーションや睡眠や食事など健康面のサポートに使うことができたほうが、より有意義ではないでしょうか。
こんなに苦労して作った解き直しノートを、まったく使ってくれない!!
とイライラするのもよくありません。
2. 子ども側の理由
模試を受けるだけで、お子さんにとって大きなプレッシャーです。
そのプレッシャーから解放された直後に、間違った箇所がぎっしり並んだノートを提示されたら…どうでしょう?
親御さんが仕事で上司から、業務上のミスを大量に箇条書きにされたノートを手渡されたらどんな気持ちになるか、想像してみてください。
親御さんが作る解き直しノートは、お子さんのモチベーションや自信を大きく低下させる可能性があります。
ただし、一つだけ例外があります。
それは、お子さんが自ら解き直しノートを作ることを希望した場合です。
この場合、親御さんとしては全力でサポートしてあげるべきです。
果たして、自ら解き直しノートを作りたいと言う小学生が何%いるでしょうか…
おそらくほとんどいないでしょう。
なぜならば、中学受験は、他の受験と異なる特性をもっているからです。
中学受験生はまだ小学生です。彼らの学習能力や心の成熟度は、高校生や大学生とは大きく異なります。
そのため、高校受験や大学受験での受験ノウハウをそのまま中学受験に適用するのは適切ではありません。
ネット上には、中学受験の経験がない専門家が、高校や大学受験のノウハウを中学受験にも適用できるとの情報を発信していることがよくあります。
「解き直しノート」は使う本人が作成するのが原則であり、中学受験においては不要です。
実際の声を聞くと、高校受験、大学受験においても
「解き直しノートは不要」
という意見がほとんどです。
難関校に通う弊塾の卒業生にいたっては
「解き直しノートほどコスパの悪い勉強法はない」
とバッサリ斬り捨てました。
解き直しノートよりも、どんどん問題を解いて解いて、解きまくることが、合格のカギと言っていました。
どんどん問題を解いて解いて、解きまくることは、中学受験の勉強法にもあてはまりますが、注意が必要です。
「どんどん問題を解いて解いて、解きまくる」
決して
「どんどん問題を解かせて解かせて、解かせまくる」
ではないところが大きなポイントです。
「どんどん問題を解いて解いて、解きまくる」ことは、お子さん自身の意欲や興味に基づく学びとなります。
一方で、「どんどん問題を解かせて解かせて、解かせまくる」というのは、外部からの強制的な学びとなり、お子さんのモチベーションを低下させる可能性があります。
この違いは、中学受験において非常に大切なポイントです。
学びは「子どもが主役」であるべきです。
お子さん自身が興味を持ち、主体的に取り組むことで、真の学びが生まれ、持続的なモチベーションも維持されます。
お子さんのためにできることなら、何でも取り入れたい!
これは紛れもないお子さんへの愛情です。
でも、ネットの情報に惑わされてしまわないように注意しましょう。
お子さんとの対話を大切にし、必要に応じて塾の先生と相談しながら、今やるべきことをコツコツと進めていきましょう。
皆さまの中学受験がよい方向で進みますように、心から願っています。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
このブログの感想やお子様に関するモヤモヤ、お悩みなどをお聞かせください。
【↓最後にお願い↓】
このブログと教室長Twitter、教室長Instagramでは、子育てや中学受験に役立つ情報を配信しています。
皆様の暖かい応援が何より励みになります。もしよろしければフォローお願いします。
https://www.instagram.com/cosoren_support/