こんにちは
2ndスクールオンライン 教室長の奥田みほです。
大手中学受験塾では、来月から新学年に進級ですね。
新6年生になる皆さま(現5年生)へ、これからの1年間に起こりうることをお伝えします。
新6年生のみならず、いずれは受験学年になる新4年生、新5年生保護者の皆さまにも役立つ情報です。ぜひ最後までご覧ください。
2月の第1週は、現役6年生の受験週間のため塾がお休みですね。
実は、この1週間をどう過ごすかが、結構大事です!
塾が無いから、宿題が無いから……と、学校から帰ってから寝る時間までゲーム、動画視聴、SNSに時間を溶かしてしまうお子さんがあとを断ちません。
ひどいケースでは、塾と宿題が無いという開放感からゲームにのめり込み、夜中に布団の中に隠れてまでゲームをして…
この1週間をきっかけに、昼夜逆転してしまい小学校に行かれなくなってしまうお子さんもいます。
デイリーチェック、マンスリー、組分けのペースでコツコツ積み上げた学習習慣をゼロにしてしまわないように、淡々と毎日の家庭学習をキープしましょう。
塾が無いからと、羽を伸ばしてお友だちと公園で日没まで遊んでも大丈夫です!
遊んで帰ってきてからは、たった5分でも良いので学習します。毎日欠かさず学習する習慣を崩さないようにしましょう。
そして2月2週目から授業が始まると、新学年のはじめのうちは、テキストの内容がやや緩やかになります。
(他の塾からの転塾や新規入会者に配慮しているという説もありますが定かではありません)
この緩やかなときこそ、丁寧に取り組んで「できる!」という自己肯定感を育みましょう。
「新6年生から、フルスロットルで行きましょう!」
と大手塾の保護者会で檄を飛ばされることもありますが、親御さんがこの「フルスロットル」のベクトルを間違えないことが重要です。
親御さんだけが「フルスロットル」で、お子さんを置き去りにしないように…!
次の章から、その注意点についてお伝えします。
小学6年生のお子さんは、この1年間で、心と身体が大きく成長、変化します。
特に中学受験に対するお子さんの心の変化を見逃さずに、そのときどきに応じた適切な対応が必要です。
多くの場合、お子さんにとって中学受験のはじまりは「ただ、なんとなく」でしょう。
このように、通塾し始めた頃は、そもそも中学受験とは何か、どんなことをするのか、どんなことをするべきなのか、お子さんはまるでわかっていないのです。
ところが、6年生にもなると……
概ね、6年生のゴールデンウィークあたりから、「自分」を強く意識するようになります。
小学6年生とは、周りの中で、自分がどの立ち位置にいるのか、周りからどのように思われているのか、「周りの中の自分」という自我が芽生える時期なのです。
すると、少しずつ中学受験における「できていないこと」を強く自覚するようになります。
例えば、一緒に通っている友だちは、小テストで満点だったのに、自分は60点しか取れなかった。
組分けテストで友だちはαクラスに上がったのに、自分はずっとアルファベットクラス。
多くの親御さんは気づかないのですが、6年生は大人が思う以上に「自分」のことを気にしています。
そして中学受験というシーンにおいて「できていないこと」をしっかり自覚し、ことあるごとに周りと比較して傷ついているのです。
「受験生だというのに、子どものやる気が感じられない」とおっしゃる親御さんは非常に多いですが、お子さんが6年生の場合は、その認識はおそらく間違っています。
たしかに、通塾し始めた頃は、何もわかっていませんでしたが、
いま、自分の立ち位置はちゃんとわかっている。
わかっているからこそ、これではダメだと感じている。
このままではいけない。
と、お子さんなりに焦っているのです。
そんな中、
「こんな成績では、どこも受からないよ!」
「勉強しないならば、もう塾をやめるよ!」
「Aくんは、毎日4時間も勉強しているのに、どうしてあなたはゲームをやめられないの?」
本来であれば、辛いときに一番の味方になって欲しい親御さんに、こんな脅しをかけられたら、お子さんの心はどうなってしまうでしょうか…
お子さんが言い返して親子喧嘩できるようであれば、まだ良いのですが、お子さんが言い返せないほど、小さな心が打ちのめされてしまうこともあります。
こうなると最悪の場合、家族に暴力を振るう、家の中のものを壊す、燃やす、自傷行為をするなどの問題行動へと発展してしまうこともあります。
6年生になったら、中学受験は「自分ごと」です。
親御さんが「受験させる」のではなく、お子さんが「受験する」のです。
中学受験に関することがらの”主語”が親御さんからお子さんへしっかり替わること。それが6年生の1年間において非常に重要なのです。
5年生までの学習は、ほとんど親御さんが指示を出して進めることが多かったかもしれません。
しかし、6年生になればお子さん自身が受験の意義や目標を理解しています。
お子さんが主体的に受験に取り組めるように、親御さんは一歩後ろへ引きましょう。
親御さんは、栄養バランスに注意した食事を用意すること、睡眠時間を削らないように生活リズムを整えることにのみ注力します。
もし親御さんがお子さんの学習面で不安を感じたときは、お子さんへ直接はたらきかける前に、必ず塾の先生に相談しましょう。
お子さんのことが心配なあまり、つい「宿題やりなさい」と命令形を多用し、「このケアレスミスはなんとかならないの?」否定的な言葉をかけてしまいがちです。
お子さんはもう、親御さんが思っている以上に、自分のことは自分でできるようになっています。
新6年生からは命令語と否定語は封印し、その代わりに
「難しい問題なのによくチャレンジしたね」
「自分で間違いに気づけたね」
と、努力を認め、励ます言葉を掛け続けましょう。
家庭が安らぎの場であることが、お子さんにとって大きな力になります。
特に受験学年では、親御さんのストレスが子どもに伝わりやすいものです。
親御さん自身がいつも笑顔でいることが重要です。
「受験生ママではない時間」を積極的に作り、リフレッシュする時間を持ちましょう。
おそらく、親子で一緒に取り組む受験は、この中学受験が最後です。
高校受験と大学受験では、親御さんは完全に蚊帳の外です。(親御さんご自身が中高生の頃を思い出してみてください)
これからの貴重な1年間を、お子さんの心と体の成長に目を向け、親子の距離を調整しながらお子さんの中学受験を見守り、支えていきましょう。
新6年生の皆さんが笑顔で受験を迎えられるよう、陰ながら応援しています!
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
私にできることが、少しでも皆さまのお役に立てたらと、精一杯心を込めて書きました。
すべての中学受験生が、中学受験が能動的学習のきっかけとなり、入試のあとに「がんばった!」「やりきった!」と思える経験となるように、心から願い、応援しています。
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