「中学受験しないほうがいい」
「中学受験したほうがいい」
受験に対するお考えは各ご家庭で様々でしょう。
でも、不思議なことに「中学受験する派」の中で
「うちの子には、そんなに勉強させなくても…。」
「勉強はそんなにがんばらなくてもいいでしょ。」
という言葉を、よく聞くのです。
お母様同士の会話で、謙遜してお話されるのであれば構わないです。
でも、まさかお子様にそんな言葉をかけていないですよね??
「勉強しなくていい」
「そんなにがんばらなくてもいい」
大人からその言葉を受け取った子どもは、
「そっか、がんばらなくていいんだ」
と思います。
がんばらないことが正しいことだと刷り込まれ、受験以外のことでも、それを実行しますよ。
「宿題が多くていやだな。面倒だからやらない。」
「暑くてサッカーに行くの億劫だな。今日は行かない。」
のびのび子どもらしく育てるつもりの発言かもしれません。
でも、残念ながら
「がんばらなくていい」
では叶いません。
本当にのびのびと子どもらしい子どもに育てたいのであれば、
「ちょっとだけでいいから、やってみてごらん」
と声をかけるべきです。
「がんばらなくていい」
と言われて育つのは、
面倒なことを先送りする怠け者さんです。
お子様を
「面倒だから◯◯しない」
を連発する怠け者に育てたいですか?
ハッとしたあなた
さて、どうしましょうか。
お子様を怠け者に育てたいわけではないのですよね。
でもつい
「そんなにがんばらなくてもいい」
と言ってしまう。
それは
親御さま自身に、お子様の将来を見通す自信がないからです。
でも、心配は要りません。
子どもの将来に自信がある親なんて、ひとりもいませんから。
自信はなくてもよいので、
子どもに
「がんばらなくていい」と言うのは止めましょう。
小学校卒業までは、親が子どもに「こうあるべき」を示し続ける必要があります。
過干渉はいけませんが、干渉は必要なのです。
「こうあるべき」は
「偏差値60以上の私立中に進学して将来は医者か弁護士」
というような狭い示し方ではありません。
もっと広い意味で
生きていく上で大切なこと、
人として守らなくてはいけないことです。
親が自分の子どもに、私たち大人が子どもたちに伝えたい「在り方」とも言い換えられるでしょう。
いま一度、
一緒に考えてみましょう。
では、なにを、どのように示し伝えたら良いのでしょう。
ここからは具体例を交えて紹介しましょう。
まずは悪い例から見ていきます。
「勉強しないと良い中学に入れないよ」
「良い中学に入れないと、良い大学に入れないよ」
「良い大学に入れないと、良い会社に就職できないよ」
こんなふうに
「◯◯しないと◯◯できないよ」
と、恐怖を煽るような伝え方はよくありません。
そう言われた子どもは萎縮してしまい、
「だったらやりたくない」
と思ってしまいます。
それに、
良い学校ってどんな学校?
ーー勉強しなくても、「そこそこの大学」に行かれる学校
良い会社ってどんな会社?
ーーそんなにがんばらなくても、自然にお給料が上がり、会社が倒産する心配のない会社
変ですよ、それ。
怠けて楽する話にしか聞こえません。
勉強して知識を得て、それらを深め、拡げていくというならわかります。
「あとで楽をするために勉強する」
そんなのおかしいです。
「がんばらなくても、自然にお給料が上がり、会社が倒産する心配のない会社」
そんな会社ありますか?
親御さんのネガティブな実体験から生み出された「こうだったらいいな」は、単なる幻想です。
「がんばらなくてもいい」と言うのを止めるなら、
「がんばれ!」と言えばよいのでしょうか。
違います。
「がんばれ」は行動を促し、「やり方」を示す言葉です。
そうではなくて、親御さまが何も言わずとも、お子様が学べる、自然と学ばざるを得なくなるような環境を用意するのです。
苦労して手にしたものは一生もの。
楽して手に入れたものは全く役に立たない。
これを実感できるような環境です。
例えば、
マンスリーテスト直前に詰め込み暗記して運良くクラスアップしても、テストが終わると暗記したことを忘れてしまいます。
新しいクラスで低迷し、結局またクラスダウンです。
一方で
毎日やるべき宿題をコツコツこなし、家庭学習で積み上げた基礎学力はゆるぎないものです。
難しい問題に対しても
「あなたならできるよ。ちょっとだけでいいから、やってみてごらん」
と励まされて、果敢にチャレンジする。
失敗しても、繰り返しチャレンジしてみる。
克服できたときのよろこびは一生ものです。
「あの時、本当に勉強がんばったな」
という記憶と自信が、その後の人生を支えるといっても過言ではありません。
苦しい中学受験を経験した子どもが、大人になってから親に
「中学受験させてくれてありがとう」
と感謝したというエピソードをよく聞きます。
受験の苦しい経験に何の価値があるのか、いまのお子様にはわからないかもしれません。
でもきっといつか、その大きな価値に気づきます。
「若いときの苦労は買ってでもせよ」
と言います。
小学生の子どもには「苦労」という言葉を「経験」に置き換えてみるとよいですね。
「やらなくてはいけないことをきちんとやる経験」
「失敗しても、くじけず挑戦する経験」
「できた自分を誇らしく思う経験」
それらができる環境を用意してあげられるのは、親御さまだけです。
人が生きていく上で、とても大切なことではありませんか。
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