こんにちは
2ndスクールオンライン 教室長の奥田みほです。
中学受験を終えた保護者の方にアンケートをとったところ
9割以上の方が、
「中受の数年間で”離婚”という二文字が頭に浮かんだことがある」
と答えています。
過去ブログの
では、家庭崩壊まで行ってしまわぬように、親御さんのスタンスや心の持ち様について書きました。
今回は、もうすでに家庭崩壊に近いところまで来てしまった場合の、お子さんが受験を終えるまでの家庭の在り方についてお伝えします。
もう我が家は家庭崩壊寸前…!
またはすでに崩壊していると感じている方へ、これからのお子さんの成長のために、いま親御さんができること、すべきことをお伝えします。
6年生の皆さんは、すでに初戦開始の方も多いでしょう。
本命2月1日まで、あと40日です!
この40日間にできることは、すべて取り組んでいただきたいです。
このブログを読み終えたら、もう一度
「このままでは家庭崩壊します」も読んでください。
2月1日まであと40日。
いますぐに実行すべきことは、たった2つです。
中学受験期は、夫婦関係が非常に難しくなるものです。
そういうものなのです。
まず、それを認めましょう。
それを認めることができたら、いろいろなことが変わってきます。
例えば
「こんなひどい成績ならば、受験なんてやめてしまえ!」
という心無い配偶者の言葉に対して、
「中学受験における夫婦は価値観が噛み合わないもの ただそれだけだ」
と思えば、イライラするのがいかに無駄なことだと気づくでしょう。
「事情がわからないから、無責任なことが言えるのよね」
と、俯瞰してみて、配偶者の言動を受け流し「反応しない」に徹します。
目の前のお子さんのことだけを見ていればよいのです。
なぜならば、
お子さんにとって、一番心のダメージとなることは、両親が言い合いをしている姿を見ることです。
その言い合いの原因が、中学受験=自分のこと だとしたら…
お子さんが心に受ける傷の深さと大きさはいかばかりなものでしょう。
以下の内容は、ご本人とご家族のご了承を得た上で書かせていただいています。
登場する人物・団体・名称等の一部は架空であり、実在のものとは関係ありません。
私は都内で生まれ育ち、中学受験を経験しています。
夫は、地方出身、公立中学→公立高校→国立大学(旧帝大)
ですから、中学受験のことはまったくわかりません。
私自身、私立の中高一貫校出身でしたので、子どもが生まれたときから、なんとなく中学受験を意識していました。
いわゆる「座席確保」のため、1年生からS塾に通塾しました。
低学年は週1回でしたので、夫には特に何も言わず、実際、習い事がひとつ増えただけのような感じでした。
ところが、4年生になると、急に通塾回数と塾にいる時間が増えます。
それに伴い、当然塾代がかさみます。
夫が「おや?」と思ったのは、きっとこの頃からでしょう。
5年生になると、さらに塾代がかかります。
少年野球に入っていたのですが、塾のテストのために、練習を休むことが増えました。
少年野球には、パパコーチのコミュニティもあるため、他のパパコーチの手前、息子が野球の練習を休むことを、夫はよく思わなかったのでしょう。
一度、鬼のような形相で
「小学生にこんなに勉強ばっかりさせて! いったいお前(私)はあいつ(息子)を何にさせたいんだ?!」
と怒鳴られました。
私もカチンときて
「土日の早朝から日没まで野球の練習なんて、そのほうがもっとおかしいわ!!まさかあの子がプロ野球選手になるのを夢見ているんじゃないでしょうね?!」
と言い返したら、夫は私に熱いコーヒーが入ったままコーヒーカップを投げつけてきました。
「何するのよ!」
その瞬間、息子が「わーん!」と大きな声で泣きました。
子どもの前で、夫婦喧嘩をしてはいけない というのは、本当のことですね。
その翌日から、息子は小学校に行けなくなりました。
このときに思い立って、2ndスクールオンラインのカウンセリングを受けたのです。
月に2回のカウンセリングで、自分の気持ちを言葉にすることで、自分のこと、息子のこと、夫のことを俯瞰して見ることができるようになりました。
いまどうしたいのか、どうだったらよいと感じているのか、自分の気持ちに向き合うことができました。
※2ndスクールオンラインは、カウンセリングつきオンライン個人指導塾。
その上で、息子と話し合い
あらためて「中学受験をする」と決めました。
カウンセリングでもそれを報告しました。
もう迷わない。
夫に何を言われようが「反応しない」に徹することを、カウンセリングで教えていただいたのです。
「こんなに練習を休んでばかりでは、レギュラーになれるわけないだろ」
「成績がよくても、人間としてダメなやついっぱいいるからな。
勉強ばっかりしていても、ろくなことにならないよ」
「塾に行ってるのに、学年1位を取れないの?お金の無駄だよ」
「塾に行くようになってから、あいつ(息子)が笑わなくなった。おまえ(私)のせいだからな」
すべて私が夫に言われた言葉です。
いままでは、湧いてくる怒りの感情を相手にぶつけていましたが、それをしなくなりました。
「あぁ 受験に対する考え方が違う人が何か言ってるわ。しょうがないわね。」
と心の中で小さなためいきをつくだけです。
受験の費用面で文句を言われないように、フルタイムではたらくことにしました。
塾代、受験料、入学金、進学後の学費、すべて私が出せば文句を言われることはありませんから。
淡々と、粛々と、受験生保護者としてやるべきことをこなし、社会の一員として、それは活き活きと仕事をさせていただきました。
「反応しない」をちょっと心がけるだけで、こんなに気持ちが軽やかに解放されるとは。
私が活き活きしていると、なぜか息子の学習にも良い影響を与えたようです。
自発的に塾の学習に取り組み、一時期行かれなかった学校にも登校できるようになっていました。
そして迎えた2月の入試。
なんと、持ち偏差値より15上の挑戦校から合格をいただくことができました。
母親のメンタルが、子どもの学習に良い影響を与えるというのは、おそらく事実です。
そして夫は、挑戦校から合格をいただいた息子を、野球のパパコーチたちに鼻高々に自慢しています。
まるで中学受験に反対していたときとは別人のようです。
一時的には、完全に家庭崩壊していた我が家でしたが、受験を終えてから振り返ると、「反応しない」を実践できたことで、家族が少し成長したような気がしています。
実話エピソードはいかがでしたでしょうか。
中学受験において、夫婦の意見が合わないのは当然であり、仕方のないことです。
それを踏まえた上で、「反応しない」を実践してみましょう。
特に受験直前期は、絶対に子どもの前で夫婦喧嘩をしないこと!
いまから40日間。
たった40日間だけでよいので、「反応しない」を実践してください。
お子さんに与える可能性のあるマイナスダメージを、最小限にとどめましょう。
中学受験は家族に大きなストレスをもたらします。多くの保護者が、この期間に離婚を考えるほどです。当ブログは、この難しい時期を乗り越えるための心構えを提案します。
家庭が崩壊寸前の場合、そして特に受験直前期は、夫婦間の対立を避け、子どものために「反応しない」姿勢を保つことが重要です。
「相手の尖った感情に反応しない」「相手に尖った感情を向けない」—これらを心に留めることで、夫婦間の価値観の不一致を受け入れ、家庭内のストレスを軽減します。
ご相談者さまの体験を通して、中学受験期間中の家庭内での対立をどのように乗り越えたかをご覧いただきました。配偶者との価値観の違いを受け入れ、「反応しない」ことで、お子さんの前での喧嘩を回避し、お子さんは無事に入試日を迎えることができました。親御さんのポジティブな姿勢が、お子さんの受験成功にもつながりました。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
私にできることが、少しでも皆さまのお役に立てたらと、精一杯心を込めて書きました。
このブログの感想やお子様に関するモヤモヤ、お悩みなどをお聞かせください。
2ndスクールオンラインは、中学受験における親子のポジティブメンタルに注目したオンライン個人指導塾です。
学年途中での転塾は原則的に勧めません。
中学受験塾の集団授業では理解を深めにくい単元を2ndスクールオンラインにて1対1で丁寧にご指導いたします。
現在お通いの塾と並行してご利用ください。
どのコースも、本ブログ執筆者である教室長 奥田の月1回のカウンセリング料金込みの月謝です。
【↓最後にお願い↓】
このブログと教室長Twitter、教室長Instagramでは、子育てや中学受験に役立つ情報を配信しています。
皆様の暖かい応援が何より励みになります。もしよろしければフォローお願いします。
奥田みほ@中学受験の悩みすべて解決します
https://www.instagram.com/cosoren_support/
奥田みほ@笑顔の中学受験