「友だちが塾に行くから、私も中学受験したい。」
高学年になって、急にそんなことを言い出した!
そうなの? 受験するの?
それならば塾に通わなくては!
と、塾に通い始めたら、
「友だちが公立中に行くと言うから、やっぱり中学受験したくない。」
と言い出す。
こんなことが、よく起こります。
こんにちは
2ndスクールオンライン教室長の
奥田みほです。
「なぜ中学受験するのか」
「家族にとって、一番大きな理由は何か?」
このことが中学受験には、かなり重要になります。
親子でしっかり話し合い、
それを軸にして「ブレない受験」を進めましょう。
そうすれば、たとえ険しい道のりでも、中学受験を乗り切れます。
中学受験する と決めたなら
なぜ中学受験するのか
親がしっかり言語化しましょう。
言語化できないならば、中学受験は見送るべきです。
途中でお子様が
「友だちと遊びたいから塾に行きたくない。もう中学受験しない。」
と言ったらどうしますか?
本人は迷っていいし、グラついていいのです。
子どもなので、途中でいろいろなことを言ってきます。
でも、
親は迷わない。
グラついてはいけません。
もし子どもがグラついたら、
その都度、親子で
「なぜ受験することになったのか」
を確かめる必要があります。
親がグラつかなければ、子どもは最終的に自分から
「やらなくちゃ」モード
になりますよ。
「うちの子、全然やる気がないわ」
と悩んでいる方に、是非お伝えしたいです。
親御さまの「確固たる意志」があれば、いつかお子様は、自分でスイッチを押します。
このように、中学受験は
「親のスタンス」が9割 なのです。
いままでご支援してきたご家庭を思い返すと
「うちは絶対に中学受験する」
というスタンスで臨んだご家庭は、良い結果を残しています。
中学受験するかどうか検討するきっかけは、些細なことでも構いません。
繰り返しますが、受験すると決めたとしたら、なぜ受験するのかを言語化できる「堅い意志」が必要なのです。
家族一丸となって、固い意志で受験を乗り切ったご家族のエピソードをご紹介します。
A君は4歳からゴルフを習っています。
小学3年生のときに
「将来、ツアートーナメントに参加して、ゆくゆくはプロになりたい」
と思うようになりました。
「プロになって、世界で活躍したい!」
家族や友だちに言うようになります。
実際にゴルフの腕はめきめきと上達し、身体は小さくても大人顔負けのスコアです。
「世界で活躍したい!」
と言うAくんへ、ご両親はこんな提案をしました。
「親として、プロを目指す君を応援するのに条件がある。
それは大学に進学すること。
そのために中学受験をすること。」
理由はふたつです。
ひとつめは、
プロとして生計を立てていける人は、プロテスト合格やトーナメントで勝ち抜いた人の中でもごくわずか。
怪我などでゴルフができなくなる可能性もある。
万一、ゴルフができなくなった場合に「ゴルフしかできない人」では困るので、学業もおろそかにせずに、大学には進学してほしい。
ふたつめは、
ツアートーナメントに参加できるのは16歳から。
それを考えると、公立中学に進学するとプロになるために一番大切な時期と高校受験が重なってしまう。
ツアートーナメント参加を目指して、ゴルフに集中するために、中学受験で中高一貫校へ進学するべき。
と考えたからです。
A君もそれに納得して、中学受験塾に通い始めます。
でも、A君の思った通りにはいきませんでした。
A君は、中学受験塾に通いさえすれば、どこかの中高一貫に進学できると思って承諾したのです。
でも当然、そんなに甘くはありません。
学年が上がり、塾に通う日が増えてくるとゴルフの練習にも影響がでるようになりました。
A君から不満が噴出します。
「プロゴルファーとして世界で活躍するのに、中学受験って本当に必要なの?」
「塾に通うだけじゃなく、家で勉強しなくちゃいけないなんて聞いてないよ。ゴルフの練習ができないじゃん!」
ご両親は、
「たしかに、塾に行き始めてからゴルフの時間が減っちゃったよね」
とゴルフを頑張りたいAくんの気持ちを汲み取った上で、そもそもなぜ中学受験をすることになったのか、その都度、親子でお互いに確認しました。
「いま、ゴルフの時間が削られるのは不本意かもしれないけれど、公立中学校へ進学した場合は、中学3年生で同じことが起こる。
ツアートーナメントに参加できるか否かを賭けて猛練習するべきときに、練習時間が削られる。
だから中学受験をすることになったんだよね。」
目先の損益と3年後の損益を、客観的に提示し、中学受験する理由を家族全員で確認したのです。
6年生の夏まで、このようなことが度々あったそうです。
こんなとき、
「お前がゴルフをやりたいって言うから、中学受験することになったんだろ?!」
と、つい親が怒ってしまいがちですが、
Aくんのご両親は、粘り強く家族で話し合いました。
話し合いというより「擦り合わせ」ですね。
小学生ですから、大人が思っている以上に考えが浅く視野が狭いのです。
その親子の認識の差を、丁寧に埋めていったのがA君のご両親の素晴らしさです。
次第に「中学受験とは何か」がわかってきて、
6年生の秋になってA君自身が
「努力しないと合格できない」
と気づきます。
1月に入ってからのA君は、まさにラストスパート。
塾の無い日も1日5時間の家庭学習を淡々とこなし、見事に第一志望校に合格しました。
A君のご両親が、しっかりブレない意志をもっていたからこそ、A君のブレをその都度軌道修正できたのです。
中学受験は、親のスタンスが9割です。
親の覚悟が、子どもの自発的な学びを促します。
いかがでしたでしょうか
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