「中学受験をする!」
と心に決めて、親子二人三脚で順調に取り組んでいても、
そのゆく手を阻む存在が現れることがあります。
例えば
義理の両親に中学受験を猛反対されてしまうケース。
嫁として、母として、それなりにうまくやっていかなくてはいけませんので、かなり精神的負担が大きいです。
「こんなに勉強ばかりさせて、かわいそうでしょ(中学受験なんてやめなさい)」
と、嫁として忠告を受けることはもちろん辛いですが、帰省した際に、義理の両親から子どもに直接
「◯◯ちゃんは、お友だちと一緒に近所の中学に行きたいわよね。」
「こんなに勉強ばかりしてどうするの?子どもはのびのび外で遊ばないとだめよ」
などと言われると、「辛い」という感情が「怒り」に変わりかねません。
子どもがまだ小学生のうちは、なにかと子どもを連れて配偶者の実家へ行くことが多いでしょう。
ところが高学年になると、土日も通塾するようになるので、行けないことが多くなります。
「塾があるので帰省できません」
と言ったら、どのように反撃されるかと想像するだけで気が滅入ります。
言いにくいけれど、やはり帰省せずに通塾です。
いったいどうしたら丸く治まるのでしょう……
今回は、中学受験反対派の義理の両親と「うまくやっていく」ための
中受ママの心構えと対応のコツをお伝えします。
義理の両親との関係が良くなると、子どものサポートに集中することができ、
子どもの成績アップにもつながります。
「うまくやっていく」ための基本姿勢は
「反論しない」
これに尽きます。
公立中学校が荒れているのです。
地方と違って、東京では一般的に公立より私立のほうが、質の高い教育が受けられるのです。
昔と今は違うのです。
子ども自身が楽しんで塾に通っているのです。
反論したいことは、たくさんあるでしょう。
でも、ここはグッと我慢。
何を言われても笑顔で
「そうですね」
「ありがとうございます」
返事は、これだけです。
その時に注意しなくてはいけないことが2つあります。
1つ目は、
相手のことを受け止める気持ちで接することです。
「受け止める」と聞くと
「こんな人たちの言うことをきかなくてはいけないの?!」
と思われるかもしれませんが
違います。
「受け止める」と「従う」は、まったく違います。
では「受け止める」とはどういうことかといいますと
義理のご両親は、子育てにおいてはどうしたって先輩なのです。
時代が違っても、配偶者を大人になるまで育てたのですから。
ですから、そこはやはり敬意を払って
笑顔で
「そうですね」
と相手の意見を一旦受け止めましょう。
2つ目は
感謝の心を持つことです。
義理のご両親が、あれこれと意見してくるのはなぜだと思いますか?
それは、孫がかわいいからこそ、孫のことを思っての発言なのです。
意見そのものは受け入れ難い内容だとしても、我が子をかわいがってくれる義理のご両親に対する感謝の心を持ちましょう。
「そうですね」
「ありがとうございます」
の2つの言葉と、敬意と感謝の心を持っていることが、「うまくやっていく」ための基本姿勢です。
ところが、
時と場合によって
「そうですね」
「ありがとうございます」
という対応だけでは済まないケースもありますね。
それは義理のご両親の反対熱量が甚だしく高まっているときです。
例えば
受験にまつわる悲しい事件があり、連日テレビなどで中学受験の弊害について報道されたとします。
それを見て
「うちの孫がこんなことになっては大変!」
「いますぐ止めさせなくては!」
と不安と心配が湧き上がってくるわけです。
急に電話をかけてきて
「とにかく受験を止めなさい!さもないと…」
と高圧的な言葉をぶつけてくるようなことがあるかもしれません。
このようなときは
「反応しない」
に徹します。
具体的には
急な電話には、差し当たり
「そうですね」
「ありがとうございます」
で対応し、
しばらく義理の実家からの電話には出ないこと。
そして義理の実家へは行かないことです。
受験が終わるまで、物理的な距離をおきましょう。
電話に出られない、帰省できない理由は、学校の用事や仕事など受験以外のことにしましょう。
ここで大切な点は、物理的な距離はおいても、相手に対する敬意と感謝は絶対に忘れないということです。
帰省できない代わりに、手紙や写真を送ったり、帰省できないことを詫びる言葉を添えた贈り物をしたりなど、心を込めた丁寧な対応を心がけます。
無事に受験を終えて、合格の報告をしたら、反対していた義理のご両親でも、一転して喜んでくれるものです。
反対していたのは何処へやら、進学先の制服を着た孫の写真を持ち歩き、あちらこちらで受験を乗り越えた賢い孫だと自慢しているというエピソードをよく聞きますよ。
中学受験ママは大変です。
あっちもこっちも大変です。
これらは全てプラス方向の働きかけですが、反対している義理のご両親へはプラスの逆へ。
一歩引いて「うまくやっていく」のがコツとなります。
しっかり頑張るところは頑張り、一歩引くところは引いて、できるだけ穏やかな気持ちを保てるように心がけましょう。
たくさんの方々の悩みに耳を傾けていて感じることは、
子どもに関する悩み事は、その解決方法が必ずしも原因の解決や排除だけではないということです。
義実家から受験を反対されたときもそうですね。
被ったストレスをどのように解消・解決すべきかだけを考えているとうまくいきません。
対抗するでもなく、迎合するでもない姿勢で過ごしているうちに
進学先が決まり、義実家の受験猛反対問題が消失します。
子育てにおける悩みというものは、ちょっと立ち止まって静観しているうちに、その悩み事を子どもの成長が追い越していくことが多いですね。
いろいろなことがあるかもしれませんが、ずっと同じではありません。
子どもの成長は、本当に早いのです。
どんどん成長し、変わっていきます。
5年生の時に大きな悩みだったことが、子どもの成長と変化によって、6年生になったときには、
「どうしてこんなことで悩んでいたのかしら」
となることがたくさんあります。
義実家とのお付き合いの形も同じで、子どもの成長とともに変わりますので、
ゆったり子育てしてください。
ママの笑顔が、子どもにとって最高の学び環境ですから……
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