こんにちは
2ndスクールオンライン 教室長の奥田みほです。
6年生のSS特訓が始まり、いよいよ入試に向けてギアを入れる時期になりました。
過去問の取り組みもこの9月から本格的にスタートします。
今回は、過去問演習における逆効果な取り組み方について解説します。
6年生保護者の皆さんはもちろんのこと、4年生、5年生の保護者の方々にも参考になる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
「過去問なんて、意味ないですよね? だって同じ問題は出ないんですから」
と言う方がいます。
たしかに、まったく同じ問題は出ません。
でも、ちゃんと意味はあります。
では、なぜ過去問に取り組むのか
その理由は主に3つあります。
同じ問題は出ませんが、問題用紙と解答用紙のレイアウトは、毎年よく似ています。
入試本番までに書式に慣れていることは、大きなアドバンテージになります。
例えば、特定の学校では国語の試験で漢字と文法が最後に出題される場合があります。
このような出題順序を事前に知っておくだけで、試験での対策が変わり、それが得点差に大きく影響します。
入試問題は、学校の先生からのラブレターのようなものです。
「この問題を楽しく解いてくれる生徒には、ぜひ我が校に来て欲しい」
という熱い想いが込められています。
問題に取り組む姿勢が「難しいことに挑戦する」というポジティブなものであれば理想的です。
そこまでいかなくても、「いやじゃない」ならばOKですが、「難しくて歯が立たないので、できればやりたくない…」という様子だったら、要注意です。
このような場合、お子さんとじっくり面談を行うことが重要です。
過去問に取り組むことで、「この学校に合格したい」という強い動機付けが生まれ、「先輩たちはこれを解いて合格したのだ」という事実が、お子さんの努力の原動力となります。
そのため、上記の(2)で述べたように、問題が非常に難しく感じる場合、無理に続けることはお子さんにとって非常に辛いことです。
お子さんが問題に対して苦手意識を持っている場合は、一度立ち止まり、状況を再評価することが重要です。
もし志望理由が親御さんの意向である場合は、志望校の見直しも考慮するべきです。
取り組む意味がある過去問演習ですが、取り組み方によっては逆効果になることがあります。
「これだけは絶対にやらないでください!」と強調したい点があります。
それは…
「合格最低点にあとXX点も足りないじゃない! ゲームばかりしているからよ!あなたなんて、どこも受からないに決まってるわ!!!」
もしあなたがお子さんだったら、こんなことを言われてどんな気持ちになりますか?
想像してみてください。
学校の帰りに塾へ行き、夜遅くまで勉強し、学校の宿題と塾の宿題を両方こなす…そんな毎日を送る中で、このような言葉を聞けば、心が折れてしまいます。
「もう9月」ですが「まだ9月」です。
ようやく塾の授業で全ての単元が終わったばかりです。満足のいく点数が取れなくて当たり前です。
そしてその得点できない不甲斐なさは、お子さん自身が一番感じています。
「基礎的なところができていて、さすがだね! この調子で進めようね!」
できているところに注目して、前向きな声掛けを心がけてください。
合格最低点を気にする必要はありません。
その代わり、正答できなかった問題の分析と解き直しフォローを丁寧に行いましょう。
「正答できなかった」にはいくつかの種類があります
これらは、丁寧に心を込めて、正しい解答を書き直します。
これは、「できた」とはみなしません。
理解不足を自覚している場合は、その単元を学び直します。
難易度が高くて、手も足も出なかった場合は、塾の先生に相談しましょう。
「難しいけれど、この機会にやっておこう」あるいは「いまは手を出さなくて良い」といった指示を仰ぎます。
秋以降から入試本番まで、
「焦らない」
「腐らない」
「諦めない」
という姿勢で、目の前のことを粛々とこなします。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
私にできることが、少しでも皆さまのお役に立てたらと、精一杯心を込めて書きました。
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