を輩出しています。
私の息子も、御三家に合格しました。
数百人以上の保護者カウンセリングも行ってきました。
今回は「やってはいけない勉強法」について、お話ししようと思います。
誰しも一度は、子どもに対し
「勉強しなさい!」
と怒ったことが、あるのではないでしょうか?
子どもは渋々机に向かって、宿題をこなす。
だけど、成績は上がらない,、、
上がらないならまだ良い方で、学年が上がるにつれ、成績が下がっていく場合もあるでしょう。
勉強をしているのに成績が上がらないのは、勉強の仕方が間違っているからです。
正しい勉強法を知らないことには、絶対に成績は上がりません。
例えば、陸上競技で正しいフォームを知らないまま、走る練習をしていてタイムは上がりますか?
上がりはします。
ただし「そこそこの」範囲内でです。
学校の運動会でリレーの選手になるくらいなら、我流でも問題ないです。
もし、陸上選手を目指して、才能を限界まで伸ばしたいのであれば、話は別です。
正しいフォームを知らなければ、必ず頭打ちになってしまいます。
勉強も同じです。
学校のカラーテストで100点を取るくらいであれば、正しいやり方を知らなくても問題ないです。
もし、御三家などの難関校を目指して中学受験をするのであれば、正しい勉強法を知る必要があります。
今回の勉強法の話は、中学受験をする人であれば、ほぼ全ての人に当てはまる、非常に重要な話だと思います。
【↓こんな人におススメです↓】
・偏差値55が超えられない
・ノートがきちんと取れていない
・補習塾や家庭教師を利用している
・大手塾に通っているけど成績が上がらない
結論から言います。
二重勉強を止めてください。
「その日で」
「全て」
叩き込むことを意識してください。
授業を受ける上で一番大事なことは、なんでしょうか?
授業を理解することです。
「そんなの当たり前じゃないか!」
そう思うかもしれません。
でも、当たり前のことだとして、それはできてますか?
サピを例に挙げましょう。
私の経験上
中位~下位のお子さんで、サピの授業をきちんと付いていけているお子さんは、ほぼいません。
9割のお子さんは、なんとなく話を聞いて分かった気になって、なんとなくノートを取って勉強した気になっているだけです。
「そんなことない!」と思いますか?
小テストは前回の授業内容から出題されます。
しかも、そのほとんどが類題です。
もし、授業についていけてるなら、毎回の小テストで、最低でも8割以上取れていないとおかしいですよね。
でも、下位~中位クラスで、毎回8割以上取れている人ってどれくらいでしょうか?
校舎にもよりますが、全体の2割~3割程度です。
でも
「そもそも授業についていけていない」
これって誰もが認めたくないんですよね。
親からしても、自分の子供が授業についていけないという事実は認めたくないです。
お子さんからしても、親に
「授業についていけていない」
と言うのは相当抵抗感があります。
サピの先生も、さすがに保護者に
「あなたのお子さん、授業理解できていませんよ」
とは言えません。
もし、自分のせいで退塾が発生したら責任取れませんから…。
なので、そういったご家庭から連絡があった時には
「〇〇君、頑張っていますよ」と褒めるか
「〇〇君、少し集中力がないかもしれません」と生徒側の問題にする
(事実の場合も多いですが)
こんな対応になってしまいます。
こうして、授業が理解できていないという事実は、生徒、保護者、塾の先生みんなが目を背けてしまうのです。
では、授業が理解できるようにするためにはどうしたら良いのでしょうか?
方法は2つあります。
(1)塾を変える
これが一番簡単です。
特にサピのようなレベルの高い塾であれば、変えてしまうのは一つの手だと思います。
分からない授業を受け続けるのは、苦行でしかありません。
ただし、環境を変えることの負荷は大きいですし、レベルの高い授業に背伸びして付いていくからこそ得られるものも多くあります。
これは最終手段です。
あまりおススメしません。
(2)二重勉強を止める
これができているお子さんって、凄く少ないです。
みんなつい、二重勉強になってしまうんですよね
「二重勉強ってなに?」
と思った方も多いでしょう。
塾で習った内容をもう一回、勉強しなおすことです。
「それって当たり前じゃないの」
と思いましたか?
例えば、塾で算数の新しい解法を習ったとしましょう。
その日の理解度を80とします。
その日のうちに復習をすれば、スムーズに理解を深めて、理解度を100にできますよね。
では、復習を先延ばしにしたらどうでしょうか?
当然、遅くなればなるほど、理解度は下がっていきますよね。
授業中に先生が言っていたポイントや解答のコツなどは、時間と共に忘れてしまうものです。
仮に、理解度を30の状態から始めるとすると、結構大変なんですよね。
よくサピなどの大手塾のテキストの解説が不十分という話を聞きますが
授業で理解をしている前提で作られているからです。
授業の内容を忘れている状態では
当然、問題を解くのに物凄く時間がかかります。
塾以外にも、書道、そろばん、スイミングなど習い事をしているお子さんも多いでしょう。
塾の宿題に、二時間も三時間もかけていられないはずです。
時間がないから、理解が曖昧なまま宿題を終わらせる。
前回の内容が理解できてないから、次の授業も理解できない、、、
その繰り返しになってしまいます。
あと「一回習ったはずなのに解けない」ってどうですか?
私が子どもだったら
「わたしって、勉強向いてないのかな、、、」
と思ってしまいます。
復習を先延ばしにすることは、百害あって一利なしです。
「疲れてるのに、その日のうちに復習するのめんどくさい!」
そう思う気持ちは凄く分かります。
お母様としても、塾で疲れてる子供に勉強させるのは辛いですよね。
5分でも良いです。
テキストを眺めるだけでも良いです。
それだけで、全然違ってきます。
めんどくさいから、そこでライバルと差がつくのです。
習った内容は、その日のうちに頭に叩き込みましょう。
サピの上位層では、家庭教師や個別指導と併用している生徒が多いのは、有名な話ですね。
ある校舎の上位クラスでは、半数以上が併用していたそうです。
ただし、上位層はプリバートを使いません。
サピの現役講師も
「プリバートは勧めない」
と明言していました。
先ほどの話の裏付けになるのですが、どうしてか分かりますか?
プリバートはサピのカリキュラムに基づいて、指導されます。
つまり、二重勉強です。
一回授業で習った内容をもう一回習うのは、非効率的です。
また、もう一回同じ内容を教えてもらえると思うと、授業に臨む姿勢もたるんでしまいます。
ちょっと難しいけど、集中して聞けば分かるだろうという場面で
「プリバートで聞けばいっか」
なんて思ってしまいます。
動画授業だと学習効率が落ちるのと同じです。
何回でも見返せるという安心感があるから、対面授業に比べると集中力は下がってしまいます。
「一回きり」「その場だけ」だから本気で授業に取り組むんですよね。
「そうは言っても、授業が理解できないの、、、」
そう思う方も多いでしょう。
原因は、お子さんが集中して聞いていないからです。
大手塾であれば、どの校舎でどのクラスであろうと、講師は高い技量を持っています。
お子様が理解できないような解説をする講師がいたら、クビになっているはずです。
(もちろん、極一部トラブルを起こしがちな先生もいますが、本当に極々一部です。)
外に解決策を求める以前に、根本的な解決を目指しましょう。
もちろん、根本的な解決とは
「集中して授業を聞いて、理解すること」です。
上位層は家庭教師や個別指導を併用していますが、「授業の復習のため」ではなく「難しい問題に取り組むため」です。
誤解しないようにしましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
最後にひとつだけ、注意点をお伝えしておきます。
「実践してみよう!」
と思って頂いた方も多いと思います。
でも、お子様に
「二重勉強は効率が悪いから、止めなさい!」
「すぐに復習しなさい!」
のように、強要するのだけは止めてください。
99%嫌がります。
塾で疲れているのに、無理やり勉強させられて、良い気分がするはずがありませんよね。
伝えるときは、
「二重勉強って知ってる?こんなデメリットがあるんだって~」
「すぐに復習すると、こんな良いことがあるんだって~」
のように、誰かに聞いたようにして言うと良いですね。
これは、意味合いがまったく異なってしまいます。
仕事だって、上司に言われて嫌々やる仕事と、自分がやりたい仕事だったら生産性が全く違ってきますよね。
その日の内に復習できれば、
お母様も、宿題を無理にやらせる必要がなくて、ストレスが減る
子どもも、自由な時間が増えて、遊べる
良いことづくめです。
ぜひ、実践してみてください!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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