こんにちは
2ndスクールオンライン 教室長の奥田みほです。
いまの学年も残すところ2ヶ月半となりました。
中学受験4年生の皆さんはマンスリーテスト前と後の学習はどのようにされていますか?
※マンスリーテストは、中学受験塾において月に1回行われる、理解度を確認するためのテストです。
今回は、そのマンスリーテストにどのように臨み、テスト後にどのように学習していくべきかを解説します。
主に4年生を対象とした内容となっていますが、いよいよ2ヶ月後に受験学年となる5年生の皆さんには、このブログを基本に立ち戻る機会としていただけましたら幸いです。
いずれ4年生となる、低学年保護者の皆さまにも参考となる内容です。
ぜひ、最後までご覧ください。
カウンセリングで
「マンスリーテストの過去問を売っていたのですが、買った方がよいのでしょうか?」
と質問されたことがあります。
たしかに、
オンライン個人売買プラットフォーム(個人同士がインターネット上で商品を売買するサイト)などで、過去に行われた塾テストの問題用紙が売買されていますね。
これらを入手して事前に解けば、似たような問題が出たときに得点できるかもしれない。
という考え方ですね。
お答えしましょう。
個人売買プラットフォームで過去の塾テストを買ってはいけません。
理由は2つあります。
塾のテスト問題や解答用紙には、「転売禁止」の記載があるものが多いです。
これらの転売は著作権法違反や契約違反にあたる可能性があり、これらを購入する行為も法的な問題を引き起こすリスクがあるため、注意が必要です。
違法か、合法か、という論議になると、ケースバイケースになりますが、お子さんの教育というシーンにおいて、これらのリスクは避けるべきではないでしょうか。
マンスリーテストとは、1ヶ月間の授業内容の理解度をはかるためのテストです。
対策をするとしたら、過去問ではなく、授業で使ったテキストを用いた復習であるべきではないでしょうか。
一枚、一枚、テキストのページをめくりながら、授業で先生がどのようなことを教えてくれたのかを思い出し、演習で間違えた箇所は、なぜ間違えたのかを検証し、必要に応じて解き直します。
この復習がマンスリーテスト対策です。
テストのために復習するように感じがちですが、実は逆です。
1ヶ月に一度のマンスリーテストがあることで、テストをきっかけにお子さんに1ヶ月の振り返りを促しているのです。
マンスリーテストの目的は、なんでしょう?
高得点を取って、クラスアップすることでしょうか。
違います。
マンスリーテストの目的は、授業内容の定着です。
このルーティンが大事です。
お子さんは、このルーティンについて塾の先生から指導されているはずです。
親御さんの判断で、お子さんの学習ルーティンを崩さないように、親御さんが何らか介入するときは、必ず塾の先生に相談してからにしましょう。
マンスリーテストの過去問を買う話は、塾の先生には相談できませんね。
繰り返しになりますが、塾の先生に話せないような行動は、やはり控えるべきです。
仮に、上のお子さんのときのテスト問題が自宅にあったとしても、同じです。
他の人が入手できない過去のテスト問題を解くということを、お子さんはどのように感じるでしょうか。
ちょっとズルして良い得点をとろうとする
こんな問題が出るかもしれないとヤマを張る
いずれにしても、小学生の学び育ちにおいて望ましい行動ではありませんよね。
教育心理学的な観点から見ても、過去問を解くのではなく、授業テキストの理解度を確認する学習方法がより適しています。
例えば、授業で学んだ「分数の計算」を理解することは、単に公式を覚えることではありません。
それは、なぜその公式が成り立つのか、その背景にある数学的な原理を理解することです。
このような深い理解は、自分の言葉で他人に説明できるレベルに達することを意味します。
そして、この深い理解が長期記憶につながり、自らの知識として定着します。
長期記憶された知識は、テスト時に異なる問題に適用し、答案として再現することが可能になります。
これを転移学習能力と呼びます。
さらに、授業内容を深く理解する過程では、情報を分析し、問題を解決する批判的思考能力が育まれます。
たとえば、理科の授業で学んだ「植物の光合成」のプロセスを理解することは、自然界の相互作用や生態系のバランスについての理解を深め、環境問題への意識を高めることにつながります。
このような学習は、単なる事実の記憶を超え、実際の問題解決に役立つ思考力を養います。
これらは、将来社会で活躍・成功するために、子どもたちに必要な能力です。
中学受験は、これらの能力を育む絶好の機会です。
中学受験の学習は、単に偏差値を上げて入試に合格するためだけではなく、これらの重要なスキルを身につけるためのものだと私は考えます。
4年生以降は、親御さんは基本的にお子さんの学習に介入しないようにしましょう。
(テスト過去問の入手もそれに含まれます)
では、親御さんはいったい何をすればよいのでしょう?
あらためて確認してみましょう。
食事、栄養、睡眠のサポートです。これらは塾ではできません。
これらのサポートを軸に、お子さんの宿題、テスト受験などのタイムマネジメントにも少しだけかかわります。
少しだけです。
学習計画を立てるときはお子さんと相談しながら、最終的にはお子さんが決める形をとります。
いつでもお子さんが主役でなくてはいけません。
高校受験生にはできても、中学受験生にはできないことがいくつかあります。
そのうちのひとつは、学習に必要な道具の管理です。
いずれも、小学生がひとりで順調にこなすのは難しいです。
親御さんの役割として重要なのは、お子さんのメンタルサポートです。
中学受験生はメンタル面で常にプレッシャーがかかっています。
ちょっと小テストの点が悪いだけで、塾のクラスメイトに茶化されたりします。
家の外の親御さんが見ていないところで、お子さんは常に闘っているのです。
せめておうちは、ゆったりできる場所にしてあげましょう。
塾から帰ったらいつも親御さんが笑顔で迎えてくれること。
いつでも、どうでも、どうなっちゃっても、親御さんはお子さんの味方であること。
これが一番大切なことです。
困ったり迷ったりしたときは、塾の先生に相談しましょう。
2ndスクールオンライン のカウンセリングでもご相談承ります。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
私にできることが、少しでも皆さまのお役に立てたらと、精一杯心を込めて書きました。
このブログの感想やお子様に関するモヤモヤ、お悩みなどをお聞かせください。
2ndスクールオンラインは、中学受験における親子のポジティブメンタルに注目したオンライン個人指導塾です。
学年途中での転塾は原則的に勧めません。
中学受験塾の集団授業では理解を深めにくい単元を2ndスクールオンラインにて1対1で丁寧にご指導いたします。
現在お通いの塾と並行してご利用ください。
どのコースも、本ブログ執筆者である教室長 奥田の月1回のカウンセリング料金込みの月謝です。
【↓最後にお願い↓】
このブログと教室長Twitter、教室長Instagramでは、子育てや中学受験に役立つ情報を配信しています。
皆様の暖かい応援が何より励みになります。もしよろしければフォローお願いします。
奥田みほ@中学受験の悩みすべて解決します
https://www.instagram.com/cosoren_support/
奥田みほ@笑顔の中学受験