お子様の宿題など、ご家庭で勉強を教えることはありますか?
宿題を見ていて
「は?」
と思うこと、ありますよね。
「なぜ その答え?!」
棘のある声で聞いてみると
虚空を見つめ、
鉛筆をくるくる回しながら
「なんとなくそうかと思って」
失意の底から、ふつふつと怒りが湧いてきます。
「さっき教えたじゃない!」
「さっきはできたでしょ!
なんでできないの?!」
「じゃ、ここやってみて」
「ちがうでしょ! ちがうってば!」
「どうしてこうなるの?!」
「こんなのも解けないなら、受験なんてやめたほうがいい!」
中受ママだったら誰しもこんな経験があるのではないでしょうか。
本当は、いつも笑顔のママでいたい。
なんでこんなに強く言ってしまうのかしら…
怒りが爆発した後に、後悔の念に苛まれます。
「わからない」どういう状態なのか正しく理解していますか?
怒りが爆発してしまう原因は、「わからない」を正しく理解していないこと。
これを正しく理解できると、お子様が間違えてもイライラしなくなりますよ。
余計なイライラが無くなれば、
お子様が学習する様子を、少し離れた視点で見ることができるようになります。
時と場合に応じた適切な教え方ができますので、お子様の学力がグンと上がります。
「さっき復習したのだから、当然解けるでしょ。」
これは完全な間違いです。
「なんでわからないの?!」
と言いますけど、
わからないからわからないのです。
「わからない」ということを
良くないことだと思っていたら、いますぐあらためてください。
お子様の
「わからない」
に直面したとき、
これはむしろ良いこと、知識習得においてなくてはならないことです。
「わからない」は良いことである。
この意識改革が、イライラ回避のための大切な一歩です。
親御さまから
「なんでわからないの?!」
と責められると、当然お子様もわからないことを、良くないことだと思い込んでしまいます。
「わからない もうダメだ」
と脳が閉じてしまい、わからないのループから抜け出せなくなります。
これでは前に進めません。
親御さまから
「”わからない”は、良いこと、チャンスだよ」
というメッセージを受け取れたら
「わからない」
「よし、わかるようになるぞ」
「わかる わかる 絶対にわかるようになる」
お子様がこんなポジティブな思考になって、脳がパッと開いて動き出します。
親御さまから
「 ”わからない” は、良いこと、チャンスだよ」
というメッセージを伝える具体的な方法は
間違えてしまった問題、解き方がわからなかったについて
「どんなふうに解いてみたの?」
と、笑顔で聞いてあげることです。
お子様のすべてを受け容れる気持ちで、笑顔で問いかけ続けます。
「それから?」
「すると、どうなるの?」
「なるほど、ではこうかな?」
途中でちょっぴりヒントを出してあげてもいいですね。
ただし、もしそのヒントにピンとこなかったら、そのままスルーです。
「そう考えたんだね。さすが!」
「もう一息だね」
褒めと励ましも忘れずに。
「やった!正解!
難しかったけど
粘り強くがんばったね!」
正解できたことだけでなく、粘り強く解いた姿勢を褒めましょう。
「わからない」は良いことだ
という意識改革をしましょう とお伝えしました。
一方で
「わかっている」のに「できない」 ケアレスミスはどうなのでしょう?
よくこんなご相談がよく寄せられます。
「うちの子、本当にケアレスミスが多いんです。なんとかなりませんか?」
ケアレスミスは、なんとかなりますよ。
ケアレスミスに一番効く薬は
親御さまが、ケアレスミスを責めないことです。
親御さまが
「ケアレスミスは良くないこと」
「ケアレスミスを減らさなくては」
という意識があると
「ほら またケアレスミスした!」
と、お子様を責めてしまいます。
言われたお子様は当然
「ケアレスミスはしてはいけないことだ」
と認識します。
そんな気持ちでいると、ケアレスミスした解答は
「見たくないもの」
になります。
例えばテストでは、テスト本番よりも、ケアレスミスも含めた間違い直しが重要なのは言うまでもありませんが、
「見たくないもの」
に対して、積極的に取り組めますか?
取り組めませんよね。
ケアレスミスが一向に直らない、間違い直しの効果が出ない理由はここにあるのです。
ケアレスミスだけではありません。
他の失敗も同じです。
子どもには、失敗する権利があるんです。
失敗して、
残念な気持ちや悔しい気持ちを味わって、
自分で「今度はこうしよう」と次の行動につなげていく。
この子どもの大切な権利を、大人が奪ってはいけません。
授業で4年生に、このケアレスミスの話をしたことがあります。
「世の中のママたちは、計算間違いをすると ”また間違えた!”と怒ったりするけど、そんなの気にしなくていいからね!」
と。
「え?!そうなの?!」
みんな目をまんまるくして驚いていました。
どれだけ大人が子どもたちに誤った態度をとっているのか
あらためて自覚して反省しなくてはいけません。
「解き方はわかったのでしょ。だったらそれでOK。
ケアレスミスは怒られたって直りません。
自分がここでミスをしたんだとわかって、そこをたくさん練習すればいつのまにかミスしなくなるの。
だからね、怒られても気にしないこと!」
するとパッと顔が輝いて
「そっか ”失敗は成功のもと” だ!」
子どもの「失敗する権利」に対する「大人の義務」は
子どもに「安全に失敗できる環境」を用意すること
です。
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奥田みほ@CosorenSupport代表
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