こんにちは
2ndスクールオンライン教室長の
奥田みほです。
中学受験6年生のご家庭は、この秋からますますその厳しさを実感されていることでしょう。
入試本番まで約100日しかないこの時期に、
「大手塾+個別塾のダブルスクールなのに、偏差値アップにつながらない!」
逆に、
「まったく本人のやる気が見られない!」
こんな気持ちを抱えていると、家庭の中がギスギスしてきますね。
親御さまが辛いときは、お子様はその100倍、1000倍辛いものです。
12歳の小さな心は、大人にこんな質問をぶつけてきます。
「どうして勉強しなくてはいけないの?!」
さて、あなたはどのように答えますか?
「いまさら何を言っているの?!
合格するために決まっているじゃないの!」
ちょっと待ってください。
つい、受験の目的を「合格」にしてしまいがちですが、間違っています。
では正解は…?
その答えを見つけることが、中学受験における家庭内のギスギスを解消する一番の方法でもあります。
「いや、絶対に受験の目的は合格しかありえない!」
という方は、中学受験はしないほうがいいです。
中学受験以外の受験であれば、合格を目的に勉強することもアリだと思います。
中学受験を見送り、高校受験に向けていまから準備を始めましょう。
合格だけを目的にした受験は、なぜいけないのでしょうか。
12歳の子どもが、合格するだけのために勉強するなんて、こんなに恐ろしく、危険なことはありません。
合格だけを目的にしていて、もし受験校すべて不合格だったら…そのときのお子様の気持ちを想像してみてください。
仮に受験校すべて合格だったとしても、恐ろしく危険であることに変わりありません。
合格発表のときは喜びでいっぱいでしょう。
問題はその後です。
目的としていたものが手に入ってから…どうなるでしょう。
入学後は何をモチベーションに学校生活を送ればよいのでしょう。
中学受験後の「燃え尽き」や、せっかく進学した私立中学を、たった数ヶ月で退学してしまう理由は、このあたりにあります。
合格することが目的ではないのです。
勉強にはそもそも、ゴールはないのです。
では、
どうして勉強しなくてはいけないの?
結論から言います。
「世のため人のために学ぶ」のです。
例えばスマホ。
いまの私たちの生活には欠かせない道具となりました。
持たずに出かけてしまうと、とても不便ですね。
さて、
私たちが、スマホを使うことができるのはなぜでしょうか。
「スマホを買ったから」?
違います。
様々なことを勉強し、研究して、スマホを作った人たちのおかげです。
他にも
昔の人たちが、何かに困って
「こうだったらいいな」
と願って、一生懸命勉強し、努力して手に入れたものがたくさんあります。
例えば、歩くよりもずっと速く、遠くへ行くことができる自動車、新幹線、飛行機などです。
このように私たちは、昔の人たちの勉強と努力の上で暮らしているのです。
一方で、「こうだったらいいな」を追究した結果、私たちにとって、困ることが起きたりします。
例えば過去には公害。最近では気候変動や人口問題、ネット依存などがそれにあたります。
これらの「困ること」は、過去から現在、そして未来も、形を変えて繰り返し起こるものです。
ですから、
これから人としてより良く生きるために、「こうだったらいいな」に対して昔の人たちが何を考え、どのようにそれを生み出してきたのか。「困ること」を、どう解決してきたのかを学ぶ必要があるのです。
それらを学ぶことで、私たちのこれからに備えることができるからです。
考えてみれば、
人として生命を受けたからこそ、学ぶことができるのです。
学ぶ能力を持っていること、学ぶ環境にあることに感謝し、自分のために、世のため人のために勉強しませんか。
人として生きていくことが、より良く、深く、楽しくなります。
では、その学び(=勉強)と中学受験の関係は? というと、
より良く生きるための「学びのきっかけ」となるのが受験である
と私は考えます。
受験がなければ、これほど短期間に集中して勉強することはないでしょう。
これらはすべて勉強によって得られる経験です。
こんなふうにして掴んだ学びは、受験後もますます広がっていきます。
勉強にゴールはありません。生きていく限りずっと続くものです。
「どうして勉強しなくてはいけないの?!」
の答えとして
「世のため人のために学ぶんだよ」
「受験をきっかけに、いま集中して勉強したことが、きっと後からみんなの役に立つんだよ」
「勉強できるって、ありがたいことなんだよ」
という言葉を、子どもたちに渡したいのです。
今回は、家の中がギスギスしている中学受験生を抱えるご家庭に向けて、
お子様に
「どうして勉強しなくてはいけないの?!」
という言葉をぶつけられたときの心の持ちようについてお伝えしました。
繰り返しますが、
受験勉強の目的が、合格だけなんて、こんなに恐ろしく危険なことはありません。
勉強とは、テストで高得点を取ることではないのです。
そこをちゃんと踏まえたら、テストや偏差値が10ポイント上下しようが、クラスが落ちようが、やる気がないように見えようが、ドンと構えていられるはずです。
やる気がないように見えるお子様は、ある時気づき、慌てて自分でスイッチを入れます。
ここで慌てて焦るのも経験です。
テストで思うように点が取れなくて悔しい気持ちになるのも経験です。
それらの経験から「こうだったらいいな」をスタートさせる権利を持っているのは、お子様本人です。
親がそれを奪ってはいけません。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
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