6年生保護者の皆さま
こんにちは
2ndスクールオンライン 教室長の奥田みほです。
模試結果の「合格可能性◯%」を見るたびにドキドキしているかと思います。
6年生の偏差値は、まさにジェットコースター。
良いときと、良くないとき、20ポイントの乱高下は当たり前ですから、
「模試の結果に一喜一憂しない」
「いつも笑顔で”お疲れ様”」
は、6年生保護者の鉄則です。
今回は、いまから2月の第1週までのマインドセットについてお伝えします。
6年生保護者の皆さまは、リアルに現在のマインドセットをしっかり確認しましょう。
5年生以下の保護者の方々も、近い将来に6年生の保護者になることを考えてください
いまから青写真を描いておくと、多少ドキドキしながらも、ブレることなくお子さんの受験に伴走できるでしょう。
いま一度、中学受験の特徴を押さえておきましょう。
中学受験は、特殊な受験です。
高校受験や大学受験とは全く異なる特性があります。
なんと言っても、小学生の受験です。
通塾期間も長いですね。
通塾を始めたばかりの小学校4年生が
「あの中学に行きたい!」
と言っても、その気持ちはまだ幼いものです。
その中学に行くためには、塾の授業をしっかり聞き、復習をして、テストでその中学の偏差値に見合った得点が必要だということなど、わかりようがありません。
そのため、成績がなかなか上がらないお子さんに対して
「あなたが中学受験をするって言ったんでしょ!」
と詰め寄るのは、大きな誤りです。
一方で、入試までの3年間で身体と心がぐんぐん成長します。
これを考慮してお子さんに接する必要があります。
4年生のときは、「中学受験」が何かよくわからず、ただ塾の先生の話が面白いから、お友だちと会うのが楽しいから通っています。
親御さんは
など、適度な介入が必要です。
4年生のうちは、ほぼ素直に親御さんのサジェストに従っていた子も、5年生になると急に
「わかってるよ! うるさいな!!!」
となるのが中学受験です。
5年生の1年間が一番大変です。
お子さんの自立の芽が出始めますが、まだ幼いところが残っていて、親御さんの望むような行動はできません。
「宿題は?」
「うん もうやった」
と言ったのに、やっていなかったりします。
親御さんに言われて
「あ、そうだった」
と宿題があったことに気づきます。
自立心が芽生えた5年生は
(おかあさん、うるさいなー)
という気持ちがあるので、とりあえず
「うん もうやった」
と言ってしまうんです。
それでも、その後やれば良いのですが、そこは5年生。
まだまだ幼いので、ゲームや動画の誘惑に負けて、宿題のことを忘れてしまいます。
親御さんが4年生のときと同じように接していると、やがて激しく反抗されて手に負えなくなります。
言い返されたり、ムッとする態度が見られたら、介入の手を緩める必要があります。
かと言って、すべてお子さん任せても、5年生ではまだうまくいきません。
程よいコントロールも必要で、その塩梅が非常に難しいのが5年生です。
そしていよいよ6年生。
新6年生3月から入試の2月までの1年間の成長ぶりは、目を見張るものがあります。
親御さんは、目の前の成績や偏差値ではなく、お子さんの成長ぶりをしっかり見て差し上げてください。
6年生になったら、家庭学習面では、親御さんはほぼノータッチです。
何か心配なことがあったら、お子さんに直接アプローチする前に、塾の先生や受験カウンセラーなど、第三者に相談しましょう。
6年生の親御さんの役割は
これだけです。
受験ですから、合格と不合格があります。
中学受験において、
この「合格」と「不合格」への向き合い方が非常に重要です。
高校受験、大学受験と比較すると、特に親御さんの態度が、お子さんの今後の学びに大きく影響します。
1月に入試を実施する学校のことを、「前受け校」と言うことがありますが、この言葉にも注意が必要です。
都内私立中高一貫校の多くが入試を実施する2月よりも”前に受ける”から、単なる日程的な意味合いではなく、
「本命校の前に受けて合格をもらっておく学校」
という意味合いで「前受け校」という言葉を使っているケースが多く見受けられます。
冷静になって考えてみてください。
「前受け校」に通っている方々や、その学校に入学したくて頑張っている受験生に対して、この考え方は非常に失礼です。
お子さんの前で言わなければ良いということでもありません。
親御さんのその考え方や態度は、お子さんにも伝わり、お子さんが初戦の受験を「なめてかかる」ことになります。
大きな成長のきっかけとなる受験において、一番好ましくない心のありようは「慢心」です。
願書を提出した学校は、全て第一志望校です。
当日は精一杯がんばって、もし合格の通知をいただいたら、その学校に通うかもしれないと、お子さんが期待に胸を膨らませることができるように、日頃の親御さんの関わりが非常に大切です。
また、
ずいぶんしっかりしてきましてが、12歳の心はまだ幼い部分が残ります。
1校から合格をいただいたことで
「なーんだ、意外と簡単に合格できちゃうんだ」
と、たかをくくってしまうこともあるのです。
合格の一報が届いたら、
「いままでコツコツ本当によく頑張ってきたね!この調子で2月まで頑張り抜こうね!」
と、2月へのモチベーションを維持しましょう。
受験生保護者の皆さまは、きっと考えたくもないと思いますが、入試である以上、結果が不合格ということもあります。
受験生が小学生である中学受験は特に
「この成績ならば、絶対に合格する」
というものはありません。
12歳の受験生は、本当に何が起こるかわかりません。私は合格率は、合格か不合格かの50%だと思います。
不合格の通知が届いた場合に、親御さんが絶対に言ってはいけない、やってはいけないことがあります。
お子さんの前で悲観して泣いたり、わめいたりすることです。
「この学校が不合格だったら、2月校なんか受かるわけないじゃないの!」
「こんなことなら、中学受験なんてさせるんじゃなかった!」
「私の言う通りにしなかった結果がこれよ!」
宿題をやらなくて、親御さんに叱られた日もあったでしょう。
答えを写してごまかしたことがあったかもしれません。
親御さんからすると、全然やる気がないように見えたでしょうが、お子さんなりに一生懸命塾に通い、頑張って入試会場へ向かったのです。
親御さんよりも、誰よりも悔しいのはお子さん自身です。
親御さんにこんなことを言われたら、心が壊れてしまいます。
万一、特に初戦で不合格だったときに、親御さんも気持ちが落ち込むでしょう。
親御さんだって、お子さんと一緒に頑張ってきたのですから、当然です。
親御さんが、ご自身の落ち込んだ気持ちを一旦きちんと受け止めてから、
「私ができることは何かな」
と考えましょう。
「もし不合格だったら、子どもにどんな言葉をかけたらよいですか?」
と、よく相談されます。
言ってはいけない、やってはいけないことはありますが、「こうすると良い」という万能な方法はありません。
どんな言葉をかけたらよいか…について言うと、必ずしも言葉掛けが必要とも限らないのではないでしょうか。
お子さんの方から何か言ってくるまでは、黙って側にいてあげるだけで良いと思います。
「受験の結果」は合否ではありません。
6年生保護者の方は、お子さんが初めて塾に通ったときのことを思い出してください。
持ち帰ったはずの宿題のテキストを失くしてしまって焦ったり、
漢字テストでは、答案用紙をバッチリ埋めたと思ったら”とめ””はね”が出来ていなくて全部バツで悲しんだり。
通塾している間に、いろいろなことがありますよね。
そのひとつひとつが、お子さんの成長なんです。
入試の結果が合格でも、不合格でも、中学受験の取り組みで、お子さんがしっかり成長していることには変わりないのです。
さらに、中学受験の結果は、あくまでも途中経過の結果です。これからも年齢と経験と学びを積み重ねていく、その節目に過ぎません。
6年生保護者の皆さまも、5年生以下の保護者の皆様も、やがてくる入試や入試結果が気になる気持ちはわかります。
でも、それよりも目の前にいるお子さんが話す言葉、顔の表情などから、日々の成長を感じ取っていただきたいです。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
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