中学受験に取り組んでいるご家庭の皆さま
志望校えらびはいかがですか。
私も数年前、子どもの中学受験を経験しました。
志望校選びには、本当に苦労しました。
夫 中学受験反対派
本人 野球の強豪校希望
私 準御三家希望
4年生の時点で、家族3人の意見がバラバラ。
成績はジェットコースター。
志望校決定と御三家合格までの道のりは、険しいものでした。
志望校選びの難しさは
この3つが、全て合致しなくてはいけないところにあります。
これらの経験から、これから中学受験を迎える方々へ伝えたい「志望校の選び方」をまとめました。
これから書く内容は、小学校入学と同時に中学受験に取り組もうとしている親御さまを対象としています。
お子様が4年生以上の場合は、いまからでも
「低学年の志望校選び」
に書かれていることを、お子様の年齢に合った形で実践した上で、
「4年生ではこう選ぶ!」
のプロセスに進んでください。
是非、このブログを志望校選びのロードマップにしてください。
はじめは「親だけで」合同説明会に足を運び、行かせたい学校のイメージを掴みます。
どうしても名前を知っている難関校のブースばかりを回りがちですが、難関校ブースは混みます。
さらに、コロナ禍で抽選+入れ替え制が導入され、難関校ばかりを周っていては時間が足りません。
合同学校説明会は、いままで知らなかった学校に出会える貴重な機会なので、できるだけたくさんの学校のブースを訪れ、パンフレット集めましょう。
でも、
いざブースを周ってみても、いったいどこに注目すればよいのかわかりません…
そうですよね。
「行かせたい学校」のイメージを掴むのは、意外と難しいものです。
そこで
「あまり行かせたくない学校はどんな学校なのか」
を考えてみて、消去法で
「行かせたい学校」
を絞っていくとよいでしょう。
例えば、
他にも、ブースにいらっしゃる先生方の雰囲気などから、敢えて偏差値には関係なく、直感でこのように
「価値観に合う/合わない」
を整理していきます。
ある程度、候補校を絞り込めたら、今度はお子様と一緒に合同説明会へ行きます。
でも、
お子様が合同説明会で何か意見を言ったとしても、低学年のときは、あまり気にしなくてよいでしょう。
低学年から受験校を決める6年生の夏まで、子どもはぐんぐん成長し、考え方や価値観が年齢に応じて大きく変化します。
「え? 私そんなこと言っていたの?」
となる確率大です。
親だけで志望校を決定することに、気後れも心配もする必要がないので、この時期に子ども抜きでしっかり話し合って、方針を固めておきます。
合同説明会にいくと、
子どもは、
制服がかわいいからという理由で、自宅から片道2時間かかる学校に行きたいと言ったり
サッカーをやったこともないのに、サッカーの強豪校でサッカーをやりたいと言ったり
本当にいろいろなことを言い出すものです。
お子様が何を言っても決して否定せず
「そうだね」
「そう思うんだ なるほど」
と受け容れましょう。
受け容れるからと言って、
「そこを志望校にしよう」
と同意する必要はありません。
低学年は親主導でしたが、4年生以降は少しずつ志望校選びの主導権をお子様本人へ渡し始めます。
低学年のときに、あらかじめ絞っておいた志望校の中から、お子様自らが選ぶ形を取れば、さほど逸脱のおそれはありません。
お子様を連れて、低学年のときに絞り込んだ学校の説明会や学園祭などのイベントに足を運びましょう。
その時に、お子様の様子をしっかり観察し、学校に対する印象をヒアリングします。
4年生なると、低学年のときとはまた違った感想をもつものです。
とはいっても、
まだ偏差値や学校の評判などはまだあまりよくわからない年齢です。
逆にそれゆえに、この時期にお子様が「いいな」と思った学校が、子どもに合った学校となる確率が高いのです。
低学年のときよりも、リアルな意向となるでしょう。
ここからが親御さまの腕の見せどころです。
偏差値に関係なく
「親御さまの意向に合った学校」
「通学可能な学校」
の中から、お子様の意向や好みにマッチする学校をピックアップします。
「ここの制服、かわいいよね」「応援団がかっこよかったね!」
学園祭の感想など、ポジティブな声かけを添えて、あたかもお子様が選んだかのように選んでいきます。
5年生と6年生の志望校選びは、もう完全に子ども主導です。
親御さまは、過去問解答用紙のコピーやプリント整理などのサポートに徹します。
早い子は5年生の後半、遅くとも6年生の秋からは、自分の偏差値を理解できるようになります。
塾のクラスが志望校別になる頃には、すっかり友だち同士で、お互いの偏差値や志望校の難易度を意識するようになるものです。
低学年から4年生にかけて、いくつかピックアップした学校が、どの偏差値帯にある学校なのかを理解し、
ここにはすでに手が届いている
ここはもう少し頑張れば手に届く
など、自分でモチベーションをセットできるのが6年生です。
前のブログで書きましたとおり、親御さまは(特にお母様は)本能で子どもを心配するものです。
この時期に、志望校選びを子どもに任せて、コピーやプリント整理などのサポートに徹するのは「忍耐」かもしれません。
でも、
ここで親御さまが何か意見すると、ドミノ倒しのように「最悪の受験」へまっしぐらとなります。
脅すようですが、真実です。
心配な気持ちをグッと抑えて、お子様のことを信じましょう。
低学年のときに、しっかり受験校の傾向を絞っておくことが、ここで強いられる「忍耐」の軽減に直結することを、加えてお伝えしておきます。
志望校は、偏差値だけで選んではいけません。
(6年生になって、お子様ご自身が志望校の偏差値をモチベーションにするのは良いことですが)
持ち偏差値よりも下の学校を
「すべりどめ」と言ったり、
「がんばらないと、◯◯中学にしか行かれないよ」
などと脅すなど言語道断です。
願書を出す学校はすべて「志望校」です。
「どの学校にご縁があっても楽しく通える」
という受験シナリオをつくるのが親御さまの重要な役目です。
志望校選びのプロセスと注意点を学年ごとにまとめました。
●低学年
・はじめは親だけで方向性を決める
・方向性が定まったら、親子で合同説明会へ行ってみる
この時の子どもの意見はさほど参考にしなくてよい
●4年生
・学校説明会や学園祭に子どもと一緒に足を運び、子どもの意向を確認する
・子どもの意向に沿った志望校を仮設定
●5年生 6年生
・志望校選びは、完全に子ども主導
・親御さまは、過去問解答用紙のコピーやプリント整理などのサポートに徹する
●学年共通
・親御さまが偏差値だけで志望校を選んではいけない
・「すべりどめ」という言葉も厳禁
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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奥田みほ@CosorenSupport代表
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