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自習室アプリ【新・バーチャル学習空間β版】開発秘話
こんにちは
2ndスクールオンライン 教室長の奥田みほです。
今回は、弊塾が6月1日にリリースした【新・バーチャル学習空間β版】の誕生秘話についてお話しします。
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【新・バーチャル学習空間β版】
https://2nd-school-online.com/self-study/how-to-use/
【お申し込み方法】
（１）公式LINEまたはお問い合わせフォームより「新・バーチャル学習空間アプリβ版の利用を希望します」とメッセージをお送りください。
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このアプリは、登校することに困難を抱えている生徒さんを支援していたときに得たノウハウをもとに作られました。
私たちがどのようにしてこのアプリを開発し、どのような思いでリリースに至ったのか、その裏話をお届けします。
まずは、誕生の背景からご紹介します。
ちょっと不思議なユウタくん
私がはじめてユウタくんに会ったのは、7年前。
CosorenSupport株式会社設立前です。
当時、カウンセラーとして、ある学校に常駐していました。
ユウタくんは、ひょろりと背が高く、面白おかしいことを言って、みんなを笑わせてくれる楽しいキャラクターです。
でも、度々無断欠席をして、担任の先生を困らせていました。
どうして欠席したのか尋ねると
「出かけようとしたら、家の前に大きな岩が置いてあって、外に出られなかったんです」
などと、不思議な言い訳（？）をします。
次第に先生方からは
「あいつはふざけた奴だ」
「放っておけ」
そんな声が出るようになりました。
しまいには
「あいつは発達障害があるのでは？」
と言い出す先生もいました。
教育の現場でこんなことが…本来はあってはならないことです。
でも、先生たちがユウタくんに貼った「ふざけた奴だ」というレッテルを取り除くのは難しかったのです。
ユウタくんが登校できない理由
しかし、ユウタくんが本当に困っていることに気づいたのは、その後のことでした。
ある日、ユウタくんが、かつて家庭内で体験したある出来事を話してくれました。
（詳細は割愛しますが、幼い彼にとっては、計り知れないほどの驚きと恐怖を経験していたのです）
彼の心の中には、いまでも何か大きな不安や恐怖が存在し、それがときに再び大きくなり、登校を阻むことがあるようなのです。
登校するために玄関のドアを開けるのを躊躇う自分に気づくと、お母様に対する申し訳ない気持ちと情けない気持ちが襲いかかってきて、ますます身動きがとれなくなる……そのような状況だとわかりました。
「話してくれてありがとう」
その時から、ユウタくんの支援を本格的に始めることになりました。
毎朝7時のメール
私はユウタくんに
「遅刻せずに登校するためには、朝何時に起きれば間に合うの？」
と聞きました。
「うーん、7時かな」
「じゃあ明日から、毎朝7時に先生がメールを送るね。
私が勝手に送るだけだから、お返事は要りませんよ。
そのメールを見たら、支度を始めて、そして学校にきてね」
毎朝7時、ユウタくんに
「おはようございます。本日もよろしくお願いします」
とメールを送りました。
毎日、毎日、毎日、毎日…欠かさず送りました。
「お返事は要りませんよ」
と言った通り、一度も返信はありません。
それに、このメールを送るようになってから、ユウタくんが毎朝遅刻せずに登校できるようになった……ということにもなりませんでした。
わずかに出席日数が増えたかもしれませんが、ときどき無断欠席することも変わらず、遅刻が多いことも変わらず…何も変わっていないように見えました。
それでも私はずっとメールを送り続けました。
卒業式の言葉
3年後、ユウタくんは卒業することになりました。
卒業式の日、ユウタくんはこう言いました。
「先生、実はあのメールが意外と良かったんだよね。
先生からのメールがなかったら、きっと僕、学校をやめていたと思う。」
背筋を伸ばして、正々堂々と卒業証書を受け取ったユウタくん。
立派に卒業していきました。
この経験が自習室アプリへ
この卒業式の4年後、私はCosorenSupport株式会社を立ち上げました。
人は誰しも、よりよく生きたい、学びたい、もっとできるようになりたいという意欲を持っています。
でも、いつの日か、その意欲を表に出すことを格好悪いと感じたり、熱意をもって頑張る自分を否定されたらどうしようと不安になったりすることがあります。
だったら、人の目を気にせずにこっそりやってみたら？ 私たちは、あなたのこっそり練習をサポートしますよ。
これが、CosorenSupport株式会社（こそれんサポート）という社名に込めた思いです。
CosorenSupportの事業のひとつである2ndスクールオンラインでは、中学受験に取り組む小学生の学習フォローと、その親御さんのメンタルフォローを行っています。
中学受験の親御さんが、一番望んでいることは、お子さんの成績向上ではないでしょうか…
例えば、サピックスの「基礎トレーニング」は1日1ページ欠かさず取り組むと、算数の成績が上がります！ とても素晴らしい教材です。
でも、その1日1ページを欠かさず取り組むことが、とても難しいのです。
どんなに良い塾に通っていても、どんなに良い教材を使っていても、塾の授業以外でそれを毎日コツコツ取り組むことができなければ、なかなか成果が得られません。
成績を上げるためには、カリスマ講師でもなく、解法メソッドでもなく、結局は時間の使い方ではないかという考えに至りました。
毎日、お風呂に入るかのように、毎日、歯磨きするかのように、1日たった5分でもよいので、同じ時間に学習する習慣を身につけられたら、大きな力になるのです！
そこで、ユウタくんに送っていたメールを、アプリの機能として実装しました。
干渉しすぎず、
介入しすぎず、
けれどいつも見守っている。
アプリのキャラクター、にゃん太先生は、そんなスタンスでいつもそばにいて、お子さんの学習を励まします。
リリースしました ＞＞＞
スマホゲームや他社自習室アプリと異なる点
SNSやスマホゲームと似ている点は「通知がくる」ことです。
でも、このアプリは非常にシンプルかつソフトな効き目で、通知がくる以外は何もありません。
また、他社自習室アプリのように、勉強のご褒美にルーレットを回すこともないですし、ポイントを貯めてお小遣いにするシステムもありません。
ただ、毎日にゃん太先生から
「一緒に勉強をがんばろうにゃん！」
と通知がくるだけです。
アプリの向こう側に、にゃん太先生という「人」を感じる仕組みが、勉強するという行動を起こすきっかけとして有効であることは、心理学的に証明されています。
なんとなーく
「そろそろ学習しなくちゃ」
と気にかかり、自発的に学習を始めるようになります。
この「自発的」である点がポイントです。ご褒美があるから、お母さんに叱られるから、勉強したらゲームができるから、というような外発的な動機づけによる学習は、勉強に身が入らず、学習効果も期待できないものです。
にゃん太先生からお誘いの通知がきたら、
- にゃん太先生にお返事する
- 学習を始めてみようかな、と自ら思う
- 行動する
これらが重要なポイントです。
やる気のない日もあるでしょう。難しくて気が進まない単元だってあるでしょう。
でも、やりたい・やりたくないにかかわらず、にゃん太先生と約束した時間に、5分だけでも取り組んでみる。
これが学習の習慣化です。
学習習慣がお子さんの人生にもたらすもの
1日たった5分でよいから、はじめてみよう！
と学習をはじめると、本当に5分で終えてしまう人はほとんどいません。
大抵、30分以上は学習を継続できるものです。
これを毎日継続できるようになると、２つの良いことがあります。
１つ目は、成績の向上です。
そして２つ目は、学習習慣の定着は、お子さんの心に自信をもたらします。
大人になってから、
「あぁ 中学受験のときは、本当にコツコツと勉強をがんばったなぁ」
という記憶は、無意識にお子さんの「自信」になります。
その後の進学や就職で困難に直面したときに、ちょうど足を踏ん張る地面のように、お子さんを支え助けてくれるのです。
アプリの詳細と利用申し込み方法
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【お申し込み方法】
公式LINEまたはお問い合わせフォームより「新・バーチャル学習空間アプリβ版の利用を希望します」とメッセージをお送りください。
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最後までお読みくださり、ありがとうございます。
私にできることが、少しでも皆さまのお役に立てたらと、精一杯心を込めて書きました。
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