こんにちは
2ndスクールオンライン 教室長の奥田みほです。
中学受験を控えるお子さんをお持ちの皆さま、日々のサポート本当にお疲れさまです。
入試日が近づくにつれ、ますます模試の結果や偏差値に、ハラハラドキドキすることが増えてきているのではないでしょうか
皆さんは、1日のうちでどのくらいインターネットで中学受験の情報を閲覧していますか?
通勤時間や、塾の送迎の待ち時間など、かなり多くの時間を中学受験の情報収集に費やしているのではないでしょうか。
その中でも特に、SNS上で他のお子さんの高偏差値の結果が目に入ったり、お子さんと同じ小学校のママから、中学受験をする他のお子さんの成績や塾のクラスの噂を聞いたりすると、不安や焦りが募るものです。
大手塾の模試が終わって数時間後、
「自己採点したら、8割取れていました。今回の平均点は高めに出そうですね」
という書き込みを見て、思わずお子さんを激しく叱ってしまった。
模試の結果が返却される日に、SNS上でアップロードされた全国2桁順位の成績表を見て、
「うちの子はどうしてこんなに成績が上がらないのだろう」
と涙した。
など、模試の結果を巡って、お母様のメンタルが削られ、それがお子さんへ辛く当たる行為へ発展することはしばしばあります。
2ndスクールオンラインのカウンセリングのご依頼も、模試や組分けテスト直後に増える傾向にあります。
しかし、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
SNSで発信された情報や人伝に聞いた情報は本当に信頼できるものでしょうか。
今回のブログでは、そのような情報に振り回されず、お子さんの受験をサポートするためのポイントについて深掘りしてみたいと思います。
私も「奥田みほ@笑顔の中学受験」と「奥田みほ@中学受験の悩みすべて解決します」というSNSアカウントから情報発信をしていますが、SNSは多くの方々とつながり、多くの方々へ情報をお届けできるありがたいツールです。
(私のSNS経由でこのブログにお越しくださった方も多くいらっしゃいますね。ありがとうございます!)
しかし、誰でも情報発信ができるこのツールのもう一つの特徴は「匿名性」です。匿名性ゆえに、発信された情報の真偽を確かめるのは非常に難しいです。
あなたがSNSで見て、胸がざわざわしているその高偏差値の成績表は、果たして本当にその発信者のお子さんの成績表なのでしょうか?
その情報が正しいという保証はどこにもありません。
画像編集ソフトを使えば、成績表を簡単に加工することも可能なのです。
人は自分を良く見せたいという心理が働くものです。
特に中学受験というシーンでは、自己顕示欲や競争心から実際の成績よりも良い数値を公開したくなることがあります。
自分の子どもの成績が思わしくないにもかかわらず、SNS上ではそれを隠して良い面だけを強調している可能性も考えられます。
よく株の売買などに関して
「人は儲かったときの話しかしないものだ」
と言いますね。株価とお子さんの成績とは全く異なるものですが、それを公開したくなる心理状況は、ほぼ同じだと言えるでしょう。
前述したとおり、SNSは情報の宝庫です。
しかしその情報が全て正確であるとは限りません。
むしろ、SNSには偏った情報や誇張された内容が多く含まれているものだと認識する必要があります。
情報を鵜呑みにせず、SNSの性質を理解した上で、冷静に受け止めることが大切です。
どんなに仲の良いママ友でも、
「中学受験に関する話題は避ける」
が鉄則です。
なぜならば、お子さんの成績が相手のお子さんよりも良くても悪くても、お互いに良い影響を与えることは少ないからです。
そもそも、受験するのはお子さんです。親御さんではありません。プライベートで関わりのある親御さん同士が、お子さんの受験のことで情報交換するのは、お勧めできません。
あなたが中学受験に関する話題を避けていても、相手から話を振られることがあるかもしれません。
たとえば、
「うちの子も、◯◯ちゃん(あなたのお子さん)の塾の模試を受けてみたの。
難しくてびっくりしたわ。◯◯ちゃんはいつもハイレベルな授業を受けているのね。うちの子、国語の偏差値が55しか取れなかったわ。」
あなたのお子さんの国語の偏差値が、55以上だったとしても、55未満だったとしても、気持ちがザワザワしますよね。
その親御さんは、親として自分の子どもを良く見せたい、他の親子に遅れを取りたくないという気持ちから、偏差値を少し盛って話してしまうこともあるでしょう。
また、他のお子さんの模試の結果を知りたい、知って自分の子どもの立ち位置を確認したいという気持ちがある場合もあります。
自分が偏差値を提示すれば、相手の偏差値を聞き出せるかもしれない…と。
繰り返しますが、受験するのはお子さんです。親御さんではありません。
親御さん同士の競争心の高まりは、お子さんに不要なプレッシャーを与えてしまいます。
また、親御さんの焦りや不安は、ダイレクトにお子さんに伝わり、お子さんがストレスを感じる要因となります。
それらが結果的にお子さんの学習意欲の低下や精神的な負担につながるのです。
お子さんの成績を公開・発信する人の心理を考えてみましょう。
人は誰しも、自分をよりよく見せたいという「欲望」を持っています。
それだけでなく、受験というシーンにおいて、お子さんの成績を公開・発信する方々には、ある共通する心理がはたらいていると考えます。
それは「大きな不安」です。
現状に対して大きな不安を抱えているため、模試の結果を見た時に「静観していられない」のです。
SNSに書き込んだり、同じ小学校や同じ塾の保護者に話すことで、心のバランスを保っているのかもしれません。
ご自身とお子さんの努力を認めてほしいという心情が隠れていることもあります。
情報を受け取る側は、くれぐれも表面的な情報だけで判断せず、その背景にある心情を考えることも重要です。
「マウントを取られた!」と憤るのも賢明な行動とは言えません。
とにかく落ち着いてください。
情報に振り回されないために、一番大切な心構えは
「見ざる、言わざる、聞かざる」
です。
SNSは見ない。見たとしても、「不確かな情報」として認識しておく。
人伝に聞いた情報は、聞き流す。反応しない。
もっと基本的で重要な心構えは、
「お子さんと周りを比較しないこと」
です。
SNSや人伝に聞いた情報で、心がザワザワするのは、お子さんと他のお子さんを比較しているからです。
周りと比較するのは、良くありません。
比較するならば、目の前にいるお子さんの「いま」と「過去」を比較しましょう。
「前はできなかったのに、いつのまにかできるようになった!」
そんな経験がたくさんあるでしょう。
お子さんには、「成長する力」がはじめから備わっています。
お子さんのその力を信じて、一番近くで見守ることができるのは、親御さんだけです。
それでも、もし親御さん自身が心にダメージを受けてしまい、辛い状況に陥っていたら、早めに塾の先生や学習カウンセラーなどプロに相談しましょう。
2ndスクールオンラインの保護者カウンセリングや、2ndスクールオンラインの運営元、CosorenSupport(こそれんサポート)のプロシードカウンセリングでもご相談を承ります。
情報過多の現代だからこそ、正確な情報と適切なサポートを受けることが大切です。
お子さんにとって、一番の理解者であり、一番の味方になり得るのは親御さんです。
お子さんの成長を見守るために、親御さん自身が心の余裕を持つことを心がけましょう。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
私にできることが、少しでも皆さまのお役に立てたらと、精一杯心を込めて書きました。
このブログの感想やお子様に関するモヤモヤ、お悩みなどをお聞かせください。
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