こんにちは
2ndスクールオンライン 教室長の奥田みほです。
東京・神奈川の中学入試が終わりましたね。受験生だったお子さん、そしてサポートされてきた保護者の皆さま、本当にお疲れ様でした。
中学受験には「合格」と「不合格」があります。そして、第一志望校に合格するのは4人に1人といわれています。高校受験や大学受験と比べても、中学受験は希望通りの結果にならないケースが多いものです。
しかし、結果がどうであれ、お子さんが積み重ねてきた努力の価値は決して変わりません。
「頑張ってきたことが無駄になる」——そんなことは絶対にありません。
中学受験を通して身につけた力、乗り越えた経験は、これからの人生の大きな財産になります。
そして、お子さんと共に走り抜けた親御さんの努力も、これからの未来へとつながっています。
お子さんの進学先が決まったら、いよいよ4月からの新生活の準備を始めましょう。
なぜなら、この2ヶ月間をどう過ごすかが、中学校生活のスタートを大きく左右するからです。
塾の友だちは、みんなスマホを持っているのに、僕だけキッズ携帯だった。 少しかっこ悪いし、スマホゲームの話題についていけないのが嫌だった。
ママに「僕にもスマホを買って」と頼んだら、「中学に合格したらね!」だって。
全勝とまではいかなかったけど、僕、がんばったよ。 中学入試が終わって初めての日曜日に、念願のスマホを買ってもらったんだ!!
早速、友だちとLINEして、流行りのゲームをダウンロードして、動画を見て……
「ちょっと! いい加減にしなさい!!」
「え? なんでママ怒ってるの?」
夕飯を食べながら動画を見て笑っていたら怒鳴られた。なんで?だって楽しいじゃん。
えー? 寝るときはママに渡さなくちゃいけないの?
なんで? 僕のスマホなのに。
Kくんは、ご両親が寝静まったあとに、そっとリビングに置いたスマホを取りに来ます。
暗闇の中、スマホの画面が青白く光る。これじゃ、見つかってしまうかも…! そっか、布団をかぶって、布団の中ならば大丈夫だよね。
夜中でも友だちとつながれるなんて、スマホってすごい! 学校や塾の友だちだけでなく、スマホの向こう側の新しい友だちも増えた。
Kくんは、ほぼ毎晩、布団の中でスマホを使うようになりました。 眠くなってスマホをやめるのは、だいたい深夜3時。 当然のことながら、朝はなかなか起きられません……
Kくんのお母様は、フルタイム勤務なので遅くとも朝7時50分には会社へ出かけなくてはいけません。
いままでは、一緒に家を出ていたのですが、なかなか起きないKくんのペースに付き合っていては、会社に遅刻してしまいます。
「朝食はここにおいておくからね!8時15分までには必ず家を出てね!」
塾に行くときは、お母様がいなくても自分で支度して出かけられていたので、学校も行かれるはずなのですが、眠くて支度がなかなか進みません。
次第に学校に行くのが遅くなり、朝の会が始まってから登校することが増えました。
そしてある日。
今日くらい、いいよね…。受験前だって休んでたし、1日くらい…。
とうとうKくんは、学校を休む決断をしました。
出勤したお母様へ学校から電話が入ります。
「Kくんが学校に来ていないのですが…」
いままでは1時間目が始まるまでにはなんとか登校できていたので、お母様は、この学校からの電話で初めて、ほぼ毎日遅刻していることを知ったのでした。
合格のお祝いとして買ってもらったスマホで、SNSやゲームに夢中になるケースは多いですね。
元々スマホを持っていたお子さんでも、
「やっと終わった!ゲームが思う存分できる!」
と、受験期間中に封印していたスマホゲームに没頭するお子さんが少なくありません。
Kくんのようにご両親が寝た後も布団の中でスマホを操作し、寝るのが深夜3時。
その結果、朝は起きられず、次第に学校に行かなくなる。
最悪の場合、そのまま昼夜逆転の生活が続き、入学後の学校生活に適応できず、ゴールデンウィーク明けに退学——という事例も実際にあります。
スマホは、今や生活に欠かせないツールです。
中学進学後は通学時や部活関連の連絡など、スマホを持たない選択はしづらいものです。
しかしながら、使い方を誤るとお子さんの生活リズムを崩しかねません。ご家庭にてきちんとルールを設けることをおすすめします。
特に1の「親が買い、貸しているもの」という意識を持たせることが重要です。未成年ですから当然ですね。
親御さんご自身も、スマホを持たせる覚悟を決めてください。
スマホやゲーム関連で親子喧嘩が絶えないときは
「そんなにスマホを使いたいならば、義務教育の中学を卒業したら家を出て働きなさい。自分で働いたお金でスマホを使うなら、私たちは何も言いません」
と言い放つ覚悟です。
親御さんもスマホの使いすぎで時間を溶かしてしまわぬように、注意しましょう。
子どもはしっかり見ていますよ。
「僕よりもママのほうがスマホ中毒だよ」。
僕は、もともと勉強が得意じゃなかった。
仲の良い友だちが塾に通うようになって、遊び相手がいなくなっちゃったから、「僕も塾に通いたい」って言ったのかもしれない。
中学受験って大変なんだね。こんなに大変だなんて、知らなかったよ。
塾の宿題がたくさんあって、
「やらなくちゃ… でもこんなにたくさん… いやだなぁ」
とぼんやり考えていると、
「宿題はやったの?!」
と怒った口調で言われてしまう。いま、やろうと思ってたのに…。
ママはいつもこう言ってた。
「いまだけ頑張れば、あとは楽だから。高校受験しなくていいから。」
「とにかく、どこでもいいから合格できれば、あとは遊べるからいまだけ我慢して!」
だから、それなりに頑張ったよ。
もう勉強しなくていいんだよね!? やったー!!
「いまだけ頑張れば、あとは楽だから。高校受験しなくていいから。」
「とにかく、どこでもいいから合格できれば、あとは遊べるからいまだけ我慢して!」
お子さんがマイペースすぎて、勉強への意欲がまったく感じられず、ついこんな言葉を言ってしまった経験はありませんか?
しかし、これは大きな間違いです。
そもそも、「楽をするために勉強する」という考え方は本当に正しいのでしょうか?
中学受験は、長い人生の中の一つの節目にすぎません。
でも、それは 「大切な節目」 でもあります。
入試という明確な目標がなければ、毎日机に向かって学習する経験は得られなかったはず。
人間は知恵と道具を手に入れ、学びながら生きる生き物です。
学んだことを活かし、知識や経験を交換しながら、社会で生きていくのです。
つまり、人生は一生学びの連続 なのです。
せっかく 中学受験を通じて身につけた「毎日机に向かって学習する習慣」 を、入試終了とともに手放してしまうのは、あまりにももったいない。
ぜひ、学びを継続してください。
実際に、入試が終わってから4月の入学式までの2ヶ月間、コツコツ学習を継続したお子さん と、家庭学習を完全にやめてしまったお子さん を比較すると、初めての定期テストで大きな差 が生まれることがよくあります。
初めての定期テストで思うような結果が出ず、慌てて塾に通い始めても、リカバリーするのには数年かかる というのが現実です。
特に、受験後に学習習慣を完全に失ってしまった場合、入学後の成績が振るわず、結果として中学1年の途中で退学し、公立中学に転校するケース も少なくありません。
人生において、思っていたことと違ったり、遠回りをすることもあります。
しかし、思春期の6年間は、人生の土台を形成する大切な時期 です。
事前に分かっていて 回避できるリスク は、周囲の大人たちがしっかりと環境を整えてあげるべきではないでしょうか。
私どもは個人指導塾を運営していますので、入試後も継続して通塾することをおすすめしますが、
通塾しない場合でも、毎日の家庭学習だけは必ず継続 してください。
※数学は、特に「正負の数」「文字式」「方程式の基本」 を押さえておくと良いでしょう。
中学受験はゴールではなく、新しいステージの始まり です。
この2ヶ月間を、ゲーム漬けで過ごしてしまうのか、学習を継続し良い準備期間にするのか で、入学後のスタートが大きく変わります。
お子さんが充実した2ヶ月を過ごせるよう、適切なサポート を考えていきましょう!
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
私にできることが、少しでも皆さまのお役に立てたらと、精一杯心を込めて書きました。
すべての中学受験生が、中学受験が能動的学習のきっかけとなり、入試のあとに「がんばった!」「やりきった!」と思える経験となるように、心から願い、応援しています。
このブログの感想やお子様に関するモヤモヤ、お悩みなどをお聞かせください。
2ndスクールオンラインは、中学受験における親子のポジティブメンタルに注目したオンライン個人指導塾です。
学年途中での転塾は原則的に勧めません。
中学受験塾の集団授業では理解を深めにくい単元を2ndスクールオンラインにて1対1で丁寧にご指導いたします。
現在お通いの塾と併用してご利用ください。
どのコースも、本ブログ執筆者である教室長 奥田の月1回のカウンセリング料金込みの月謝です。
【↓最後にお願い↓】
このブログと教室長Twitter、教室長Instagramでは、子育てや中学受験に役立つ情報を配信しています。
皆様の暖かい応援が何より励みになります。もしよろしければフォローお願いします。
奥田みほ@中学受験の悩みすべて解決します
https://www.instagram.com/cosoren_support/
奥田みほ@笑顔の中学受験