こんにちは
2ndスクールオンライン 教室長の奥田みほです。
小5の保護者のみなさん、本当におつかれさまです。
この時期、InstagramなどのSNSや2ndスクールオンラインお問い合わせフォームのご相談がぐっと増えます。
このような悩みを抱えていらっしゃいます。
そして、塾の保護者会や個人面談などで先生と1対1でお話する機会があると、つい口から出てしまうのが、この一言ではないでしょうか。
「うちの子、どの学校だったら入れますか?」
塾の先生は
「この学校にしなさい」
とは言いません。
ただ、模試の結果と偏差値表を見ながら先生からのアドバイスを聞いているうちに、保護者の側がいつの間にか
「うちはこのゾーンの学校から選ぶのが“正解”なんだろうな」
と感じてしまうことが多いようです。
もちろん、数字から「届きそうなライン」を押さえておくのは大切です。
でも、「いまの偏差値で行ける学校」という発想だけで決めてしまうと、6年後・9年後にモヤモヤが残りやすいのです。
この小5の秋に
「いまの偏差値で行ける学校」
を第一志望校にするのは… はっきり申し上げて、あまり良くありません。
模試の成績表には、
といった数字が出てきます。
人間はなぜか
「数字でOKが出ているライン」
に乗せておきたくなるもののようです。
ただ、小5の今の偏差値は、まだ途中経過のスナップショットにすぎません。
小5秋〜冬は、勉強量も難しさも一気に上がる時期。
ここからグッと伸びる子もいれば、疲れて一度ペースを落とす子もいます。
小6の勉強時間と生活リズム次第で、偏差値のカーブは大きく変わってくるのです。
にもかかわらず、
「この偏差値なら、このゾーンが限界だよね」
と早めに天井を決めてしまうと、
その後の伸びしろも、逆にしんどさも、見誤りやすくなります。
本当は志望校を考えるときに、
「いまの偏差値で安全そうなところ」
ではなく
「この子がその学校で6年間過ごしたら、どんな高校生・大学生になっていそうか」
「その学校の先に、どんな大学・どんな生き方がつながっていそうか」
という視点ももっておきたいのです。
そのとき、手がかりになるのが、その学校の
「大学進学実績」
です。
具体例として、私が個人的に注目している首都圏の女子校があります。
キリスト教系で、英語や国際系の進路に強い学校です。
2025年度卒業生198名のデータを見ると、こんな数字が並んでいます。
ここでの「現役合格率」は、卒業生数(198名)を分母にして、
それぞれのグループ(早慶上理・GMARCH)の現役合格者数を割合で表したものです。
卒業学年の全生徒数で見たときに
あるというイメージです。
卒業生198名でこのパーセンテージはかなりインパクトのある数字です。
何を意味しているかというと、
「受かる大学が1つだけ」
ではなく
「どの大学に行くか、選べる状態」
になっている生徒が多いということです。
ちなみに、この女子校は「入学偏差値トップ層だけを集めた超難関校」ではありません。
それでも、6年間のカリキュラムと指導で、早慶上理+GMARCHに複数合格する生徒がたくさんいる、国公立大への進学者も一定数出ている、という“出口”をつくっている。
こういう数字は、「いまの偏差値」だけでは見えてこない世界です。
※写真はイメージ画像です。本文中の学校とは関係ありません。
もう1校、私が注目している学校があります。
こちらは、地方にある寮生活を前提とした男子の中高一貫校です。
この学校の2025年度の実績を見てみると
卒業生:80名
国公立大学等への現役合格者:22名(うち医学部医学科4名)
その中には
東京大学:6名
京都大学・一橋大学・北海道大学・東北大学・東京科学大学
国公立の医学部医学科
などが含まれています。
私立大学への現役合格は111件(早慶・理科大・MARCH・医歯薬系など)
卒業生が80名のうち、国公立だけで22名(約4人に1人以上)。
東大に6人、国公立医にも毎年コンスタントに合格者が出ています。
※写真はイメージ画像です。本文中の学校とは関係ありません。
「どうせ、入学時点からトップ層しかいないんでしょう?」
と思われるかもしれませんが、違います。
中学受験の偏差値帯を見ると、この学校の中学入試は、一部にトップ層(授業料等が減免される入試枠)の受験生もいるものの、多くは
中堅〜上位ゾーン(偏差値45〜60前後)
で構成されています。
つまり、
「中学受験の段階で最上位だけを集めた学校」ではないのに、
6年後には、東大・旧帝大・国公立医・難関私大への道が開けている
ということです。
ここで効いているのは、
といった「環境の力」です。
この学校の存在は、
「入学時の偏差値がすべてではなく、
環境と習慣でじわじわ伸びていくタイプの子もいる」
ということを教えてくれます。
ここまで2つの学校の例を出しましたが、
私が言いたいのは「みんな女子校や寮のある学校を目指しましょう」という話ではありません。
お伝えしたいのは、
偏差値表の位置だけでなく、その学校が6年間かけて、どんな“出口”をつくっているかを見てほしい
ということです。
同じ「偏差値◯◯」帯にある学校でも、
など、「色」がまったく違います。
大学進学実績を見るときに、合格者数の多さだけでなく、現役進学先の分布(どこに何人進んでいるか)
「この学校に6年間通うと、どういう大学・どういう分野につながりやすいのか」
まで眺めてみると、志望校候補の見え方が変わってきます。
もう一つ、大事な視点があります。
今、あなたのお子さんは、どんな顔で机に向かっていますか?
小5の秋〜冬は、本当に負荷が高い時期です。
保護者の方からは、こんな言葉をよく聞きます。
「うちの子、勉強には向いていない気がして…」
「やればできると言われてきたけど、最近は机に向かうのも嫌がる」
ここで気をつけたいのは、
「勉強ぎらい」を放置したまま、志望校だけを偏差値で上げたり下げたりしないこと
です。
勉強は大変そうだけれど
時々「わかった!」と目が輝く
授業やテストの話を、それなりにしてくれる
この状態なら、
志望校のレベルは慎重に見つつも、
「勉強って悪くないかも」
「やればちょっと面白いかも」
という感覚を育てていく路線が見えます。
一方で、
塾に行く前から表情が固まっている
家で中学受験の話をすると、すぐ口をつぐんでしまう
頭痛・腹痛など体調不良が増えてきた
という場合は、
を、一度立ち止まって一緒に見直すタイミングかもしれません。
「ギリギリまで追い込んで、やっと入れた中高一貫」で6年間踏ん張るのは、想像以上にハードです。
中1・中2で燃え尽きてしまうケースも、決して珍しくありません。
志望校は、小6の春〜夏にかけて具体的に絞っていくことになるでしょう。
小5の今は、
「この子の6年間を、どんな場所で過ごさせたいか」
「その学校の先に、どんな大学・どんな未来がつながっていそうか」
「いまの勉強との距離感を、この先どう整えていくか」
を、親御さんが考え始めるのにちょうど良いタイミングです。
今日お伝えしたかったのは、この3つです。
この3つを行き来しながら、ご家庭ごとの「うちの軸」を少しずつ言葉にしていけると、
小6の一年の過ごし方も、受験直前期の取り組み方も、変わってきます。
ここまで読んでくださって、
「数字の読み方はなんとなく分かったけれど、うちの子に当てはめるとどうなるの?」
「塾の先生の言うことも一理あるし、親としての違和感もあるし、頭の中がごちゃごちゃ…」
と感じている方もいらっしゃると思います。
そんな方のために、中学受験保護者向けの無料オンライン相談(1回)を行っています。
などを伺いながら、
を、一緒に整理していく時間です。
迷いが深くなりすぎてしまう前に、
一度、頭の中をぜんぶ机の上に並べてみませんか。
そのお手伝いができたら、とても嬉しく思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
このブログの内容に関する、感想や質問など、ありましたらお知らせください。無料相談でお話しませんか。
また、学習支援の2ndスクールオンラインでは、
月1回の保護者カウンセリングつきで、お子様の学びとご家庭のコミュニケーションをサポートしています。
なお、学年途中での転塾は原則としておすすめしておりません。
現在お通いの中学受験塾のカリキュラムを尊重しながら、
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