代表あいさつ

はじめまして。
2ndスクールオンライン/2ndスクール南行徳教室を運営しております、CosorenSupport株式会社 代表の奥田美保です。

 

「どんな仕事をしているのですか?」と聞かれたとき、私は「ひとの学びと成長に関わる仕事です」と答えています。


そうした仕事を選ぶようになった背景には、学生時代の個別指導塾でのアルバイトと、学校法人勤務時代に参加した幼稚園の公開保育という、2つの出来事があります。

奥田美保プロフィール

塾の存在意義に気づかせてくれた

大学在学中、個別指導塾で週3回、小学校低学年の生徒を担当していました。

 

アルバイトを始めたばかりの頃は、正直なところ「こんなことでお給料をいただいていいのだろうか…」と戸惑っていました。


生徒が持ってくるドリルに数ページ取り組んでもらい、それに丸をつける。難しいことを教えるわけでも、先取り学習をさせるわけでもない。「家でもできることでは?」と感じていたからです。

 

ところが何ヶ月か経って、私は気づきました。
塾は「勉強を教えてもらう場所」というよりも、「子どもが安心して知的好奇心を発揮できる場所」なのだということに。

 

 

そのきっかけをくれたのが、小学2年生のAくんでした。

 

初めて担当した日、Aくんは教室に入るなり
「やだー! やりたくないもん!!」
と言って、机の下にもぐり込んでしまいました。

 

心の中で「わあ、どうしよう…」と固まっていると、別の生徒を担当していた同僚(同じく大学生のアルバイト講師)が、その様子をとても温かいまなざしで見守っているのが目に入りました。
その視線から、「ここでは“どうしよう”と戸惑っているだけではだめなんだ」と、はっとさせられました。

 

床はカーペット敷きでした。
そこで私も床にぺたんと座り、机の下のAくんの顔をのぞき込みました。

 

「こんにちはー。今日は、かまくらあそびですか?」

 

たわいもない話をしているうちに、Aくんは少しずつ、自分のことを話してくれるようになりました。


「今日ね、学校で友だちにいやなこと言われたんだ…」

など、その日の出来事や気持ちを、ぽつぽつと教えてくれます。

 

その日は結局、お互い床に座ったまま、カーペットの上でドリルを数ページ進めました。


それからは毎回、Aくんが「先生、今日学校でね」と話し始めてくれる時間が、私の楽しみになりました。ドリルにも、落ち着いて取り組めるようになっていきました。

 

塾は、ただ問題の解き方を教える場所ではなく、
子どもが「安心して、知りたい気持ちを取り戻せる場所」。

 

あのとき、Aくんに温かなまなざしを向けていた同僚は、そのことにすでに気づいていたのだと思います。

集団教育の真髄に触れて、思わず鳥肌がたつ

その後、学校法人で事務職として働いていたとき、教員研修に同行する機会がありました。


都内の幼稚園で行われた公開保育で、2歳児クラスの知育レッスンの様子を、約50名の研修参加者と一緒に見学しました。

 

5人の子どもが横一列に座り、先生が一人ひとりに画用紙を手渡します。
「これから何かが始まる」そのタイミングで、5人のうち1人が椅子から立ち上がり、渡された画用紙を頭の上でひらひら振り始めました。

大きくて真っ白な画用紙が、空気の抵抗を受けて、子どもの頭の上でゆったり優雅に揺れます。


それを見たもう1人も真似をして立ち上がり、同じように画用紙をひらひら。2人ともどんどん楽しくなってきて、やがて画用紙を振りながら教室をぐるぐる走り回り始めました。

 

 

その様子を見ていた約50名の大人たちは、一瞬、空気が凍りついたようになりました。

 


「先生は何と言うのだろう」

「叱るのだろうか」

「どうやって座らせるのだろうか」

 


私も固唾を呑んで見守っていました。

先生は、走り回る2人にきつく声をかけることはしませんでした。
むしろ、走り回る2人に、絶妙なタイミングで好意的な視線を送りながら、静かに座っている3人に、こう語りかけ始めたのです。

 

「さあ、今日はこの白い紙に何を描きましょうか」

「わたし、お花を描く!」
「ぼく、くるま!」

 

3人はクレヨンを手に取り、それぞれ絵を描き始めました。


しばらくすると、走り回っていた2人が、なにごともなかったかのようにスッと椅子に戻り、他の3人と同じようにクレヨンを手に取り、絵を描き始めました。

 

先生は叱りませんでした。怒りませんでした。否定的な言葉も発しませんでした。

鳥肌が立ちました。本当に。

 

「集団教育の真髄って、こういうことなんだ」と思いました

勉強する男の子

自発的に学ぶための環境づくりを、ミッションとしています

Aくんとの出会いと、幼稚園での「画用紙ひらひら」の出来事。


この2つの経験から、私は「ひとの学びと成長とは何か」を、とことん考えるようになりました。

 

考え続けるうちに見えてきたのは、
ひとは本来、「知りたい」「学びたい」という欲を生まれながらにもっているということ。

 

それを、大人や周囲の価値観で押さえつけてしまわないようにすること。
そして、本人が自分で「知りたい」というエンジンを回せるような環境を整えることが、とても大事だということでした。

 

社名の「CosorenSupport(こそれんサポート)」には、
「こっそり練習(こそれん)を支える存在でありたい」という願いを込めています。

本当はもっと学びたいのに、

  • 忙しい

  • 時間がない

  • いまさら…

といった言い訳を並べて、途中であきらめてしまうことがあります。


できない自分を恥ずかしく思ったり、「一生懸命やるのは格好悪い」と感じてしまうこともあります。

でも、それはとてももったいない。

人目を気にせず「こっそり」でも構わないので、
自分の「学びたい」という気持ちを、自分で大事に育てていくこと。
それが、ひとの成長であり、人生を豊かにしてくれると信じています。

 

あなたの「こそれん」を。
そして、お子さまの「こそれん」を。
私たちにお手伝いさせていただけたら嬉しく思います。

2ndスクールオンラインは、特にはたらくお母様を応援したい!

2ndスクールオンラインは、「働くお母さまを支えたい」という思いから生まれました。

 

私自身、子どもの中学受験の時期、3つの重要な仕事を掛け持ちしていました。
仕事と並行して、塾のプリント整理、塾弁づくり、模試の日程管理や出願の手続き…。


毎日バタバタと過ぎていき、気づけばいつも時間に追われていました。

 

塾の送迎は車と決めていて、コインパーキングに停めた車の中で、
スマホのタイマーを15分にセットし、耳元に置いて仮眠をとるのが日課でした。
意識がすーっと遠のいていく、あの感覚はいまでも忘れられません。

 

 

その数年間は、とにかく無我夢中。
中学入学後、久しぶりに大きなプレゼンの仕事で人前に立ったとき、
自分が驚くほど流暢に話していることに気づき、ハッとしました。

 

「ああ、受験生の母だったあの期間、私はずっと、自分でも気づかないほどパフォーマンスを落としていたんだな」と。

 

世の中には、私以上に社会で重要な役割を担っている受験生の保護者の方がたくさんいます。
そうした方々が、「仕事」と「受験生の母(父)」の両方を抱えながら日々走り続けている。
その大変さを、身をもって知りました。

 

 

だからこそ、2ndスクールオンラインでは

  • 保護者カウンセリング付きオンライン個人指導

  • 駐在員ファミリーを含む、忙しいご家庭の中学受験サポート

を大きな柱にしています。

 

「ポジティブメンタルヘルス」という言葉があります。


働く人の心の健康度を高め、生産性の向上につなげるという考え方ですが、家庭や学校、日々の学びにも、そのまま当てはまると感じています。

 

お母さま(お父さま)が笑顔でいられること。
それが、お子さまが知的好奇心を存分に発揮し、集中して学びに向かえる土台になります。

 

2ndスクールオンラインの保護者カウンセリングは、
お母さまのポジティブメンタルヘルスを支えるための時間です。

 

そして、当塾で働く講師のポジティブメンタルヘルスも同じくらい大切にしています。


講師自身が前向きな気持ちで授業に向き合えることで、その経験やスキルを、余すところなく生徒さんの学びに注ぐことができるからです。

 

 

2ndスクールオンラインがお子さまにとって、
「安心して知的好奇心を発揮できる場所」となれるように。

「〜しなくちゃダメ」を
「やってみたい」「できた」に変えていけるように、

これからも、しっかり・じっくり・丁寧に、学びに寄り添ってまいります。

 

セカンドスクールオンラインを、どうぞよろしくお願いいたします。