子どもを学校へ送り出して、これからリモートワーク。
玄関からリビングに戻ると、合格者説明会で受け取った白い大きな紙袋と、その隣には山積みになったSS特訓のテキスト。
「これからのもの」と「これまでのもの」が、ひとつの空間に置かれている…
山積みのテキストにそっと触れてみる
もう使わないのか…
時計を見る
もう塾へ行く前のおやつを用意しなくてもいいのか…
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明日は日曜日
塾弁も、もう作らない 午前も午後も予定が入っていない
「なんでできないの?!」
強く言いすぎた ごめんね
「クラスアップしたね!すごい!」
結果じゃなくて もっとプロセスを褒めてあげればよかった ごめんね
「こんなことしてたら、合格できるはずないじゃない!」
先に音を上げたのは私だった
あなたは十分がんばっていたのに
それなのに
入試当日の朝、しっかり目覚めて会場へ向かった
受験票を片手にひとりで教室と自分の席を探した
長時間入試問題に取り組んだ
会場から出てきて、笑顔を見せてくれた
「ただいまー! お腹すいたー!」
ランドセルを置く音がして すぐにリビングに駆け込んでくる
「ねぇ お昼ごはんを食べたら、公園へ行ってもいい?クラスみんな集まるんだって!」
時計を見る
21:00 授業が終わる時間
だったけど
いまは家にいる
「おやすみなさい」
合格者説明会で受け取った白い大きな紙袋
山積みになったSS特訓のテキスト
うちのリビングって、前からこの広さだった?